ブログ Francesca
Carissimi Buongiorno!
イースターが近づいていますね。このお祭りは、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアでも宗教的伝統、そして娯楽の意味でもとても重要な行事です。
多くのイベントは、「キリストの受難」のための儀式だけでなく、異教の春の到来の儀式としても行われます。
パーム「le Palme」と呼ばれるイースターすぐ前の日曜日に、信者は神の祝福を受けたオリーブの枝を家に持ち帰ります。
これは悪天候や火事などの危険を自分たちから遠ざける、という願いを込めて、この枝を保管しそのあと燃やします。
祝福された枝は、炎を出さず煙を出すだけの場合にのみ、奇跡が起こるとされています。
Camporosso、Valbruna、Malborghettoなどのいくつかの町では、「 日曜のパーム」は、小枝そのものを祝福するのが通例です。

これらの小枝はハシバミの棒で支えられており、ジュニパー、オリーブなどの植物エッセンスでできており、それらは最後にみかんもしくはリンゴなど自然の産物によって飾られます。
木曜日と聖なる金曜日には教会の鐘は鳴りません。かつて、少年たちはフリウリ語でbatitòcsと呼ばれる騒々しい道具を持って通りを走っていました。これらの音は、イエスが負わされた傷、あるいはキリストを見てユダヤ人によって引き起こされた混乱を思い出させていました。

聖なる金曜日は、今日でも瞑想そして神聖さを表現している瞬間です。
最も厳粛な行事の1つは、十字架の道(Via Crucis フリウリ語)(イタリア語で「十字架の道」または「痛みの通り」)で、ゴルゴタ山でのはりつけに向かう途中の、イエスの痛みを伴う道を再現し、追悼した演劇が実際に行われます。

土曜日の真夜中には再び鐘が鳴り、イエスの復活を告げます。昔は、病気から視力を守り、罪の魂を洗うために目と顔を洗う習慣がありました。また、イースターの日には、大規模なパーティーが開かれ、自で作ったり買ってきたフォカッチャがたくさん食べられます。

Trùcゲーム(Il gioco del Trùc)
若者の間で、特にチビダーレ・デル・フリウリでは、「Trùcゲーム」の習慣が続いています。そのゲームの重要な主人公はゆで卵です。
このゲームは、人工的に作られた砂の斜面の頂上にある瓦が出発点で、斜面に沿って事前に着色された鶏の卵を転がします。

卵は下に転がり、ゲームを続けるには、砂かご(Trùc)にすでに入れてある他の卵に触れなければなりません。

最後に、イースターマンデー(il Lunedì dell’Angelo もしくはasquetta)は、芝生でのおやつ、ゲーム、そして野外でのダンスに捧げられます。

Alla prossima!