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イタリア、サルデーニャ島の歴史建造物ヌラーゲ!

ブログ Sardiniatabi – Carla & Giorgia

サルデーニャ島観光ガイドのカルラ&ジョルジァからのブログです。今回のブログのテーマはサルデーニャにだけ存在する建造物ヌラーゲ、その中でもスー・ヌラージ・ディ・バルーミニは1997年に世界遺産に登録されています。

今はロコナで観光客が減っているサルデーニャですが、早く収束し、また沢山の観光客が来るよう願ってます。

こちらが彼女らのサイトです。イタリア半島に飽きて、新しいイタリアを発見したい方は是非サルデーニャに行ってみてください。他とはまた違った特別なサルデーニャが待っています。

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MONOTORR シンプルなヌラーゲ

ヌラーゲ文明がおこったのは紀元前1500年から850年ぐらいの青銅器時代と言われています。ヌラーゲという名前は、この時代につくられたこの塔の名前から来ています。サルデーニャだけに見られる石積みの塔です。

当時は20,000ほどのヌラーゲがつくられたと言われており、今でも7000くらいのヌラーゲが島に残っています。

当時の様子を知るための資料は残されていないので、実際はどのように使われていたのかは未だにはっきりとはわかっていません。一つの塔からできたシンプルなヌラーゲは、主に領土を監視するために使われていたと思われますが、複雑な構造をしたヌラーゲはいろいろな役割を果たしていたようです。たとえば権力の象徴として、大きなヌラーゲほどその一族の権力の大きさを表していました。それ以外に、監視塔のほか、貯蔵庫や住居としての役割もはたしていたと思われます。

ヌラーゲ・サントゥ・アンティネ (Nuraghe Santu Antine) 
その大きさと重要性から「王の家」とも呼ばれている。
ヌラーゲ・サントゥ・アンティネ (Nuraghe Santu Antine)の内部

大きなヌラーゲの周りには、たいてい集落が形成されていました。人々はこの集落の小屋で生活していました。小屋は石を積み上げて土台を作り、屋根は木や藁でできています。 

Nuraghe Losa

ヌラーゲ人は農業や牧畜で生活し、魚介や肉を食べていました。牛乳やオイルもすでに生産していたと思われます。

ヌラーゲがは古代人の建築技術の高さを証明しますが、この時代については未だ多くのことは謎に包まれています…

スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ

スー・ヌラージは、1997年に世界遺産に登録されたヌラーゲの集まった村落です。紀元前16/14世紀ごろバルミーニ村に建てられ、紀元前13世紀から6世紀の間に発展したサルデーニアで最大のヌラーゲ村の1つです。城塞、塔、集落などが集まり、この時代の建築を知るためにとても重要な場所とされています。

最も古い部分は、紀元前17世紀から13世紀の間に建てられた中央部分にある高さ18.60 mの塔を中心に3つの重なった部屋で構成されています。

その後、青銅器時代後期に、中央の塔の周りに4つの塔が建てられ、それらは現在は失われている上部のバルコニーと城壁で結合されていました。

ヌラーゲの主な機能の中には、耕作地や動物の群れの監視する見張りの機能があります。 ヌラーゲは要塞化された複合施設の一部である可能性もあり、したがって、ヌラーゲ部族が敵の攻撃から身を守るための軍事的および戦略的目的を果たしていたとも考えられます。

ブロンズ時代後期からヌラーゲの周りに、周囲の人々を収容するためのヌラーゲが集まった村がつくられました。村は約50の小屋で構成されており、建物は円状に建てられ、円錐形の屋根は木や枝でで覆われていました。最終的な建物の数ははっきりせず、40から200くらいと言われています。これは、人口が100から1000人であることを示しています。

これまでに見つかった小屋の中で最も重要なものは、他よりも大きく特別な構造をされている首長の会合のために設けられた建物と、神々を拝むためのシンボルが見つかった住民の集会のために作られた小屋でした。他の場所は、作業部屋、キッチン、農作業をするためのスペースとして使用されていたと考えられます。

鉄器時代初期(紀元前9-8世紀)には下水道と道路網が建設されました。

紀元前6世紀に、宮殿は一度破壊された後、カルタゴ時代に復元され、ローマ人によって占領された後、完全に放棄されました。

発掘により、道具、武器、陶器、装飾品の重要な遺物が明らかになりました。

この場所は現在でもよく保存されており、土台の部分や内部は現在もまだ認識可能です。内部は食料貯蔵室や作業場として使用されていました。

コロナが収束したら是非このヌラーゲを見にサルデーニャにお越しください!

Ciao !

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