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アルプス地方で行われる神秘的なサウリスのカーニバル!

ブログ Francesca

Carissimi Buongiorno!

カーニバルの時期は今週の火曜日に終わりましたが、フリウリのもう一つのカーニバルの紹介をします。ここフリウリではイタリアでの一般的なカーニバルのお祝いに加え、サウリス(Sauris)のマジカルなカーニバルを体験することもできます。

サウリスはフリウリ・ベネツィア・ジューリアで最も標高の高い場所にある町で、この町の起源に由来するドイツに強く影響を受けている地域です。実際、現在でも過去の伝統、言語、建築をそのまま維持しています。

サウリスの夜
サウリス湖

2月21日(2020年)には、典型的なカーニバル、ヴォシャンク(Voshankh)が開催され、この地方の特徴的な木製の仮面のパレードと、雪の森の中を灯籠(ランタン)で照らしながら行う神秘的な夜の行進が行われます。

サウリスのカーニバルはアルプス地方の中で最も古いものの1つで、カルニアと呼ばれるこの壮観な開けた谷の独特な儀式と習慣がとても印象的です。このお祭りの主人公は、ローラル(Rölar)とケイラル(Kheirar)の2人の伝統的なキャラクターです。

ローラル(Rölar)とケイラル(Kheirar)

ローラルはマジカルな人物で、仮面舞踏会の準備をしなければならないことを人々に知らせるほうきで武装した悪魔です。

この名の由来は、腰に巻いて揺れ続けるベル「ロレラン」(rolelan)に由来しています。彼の顔と手はすすで黒くなっています。彼は粗末な服を着て、頭はフリンジ付きのスカーフを巻いています。

パレード中のローラルとケイラル

彼と一緒に、お祝いを指揮する仮面の王、ケイラルがいます。彼はボロボロの服を着て顔は木製のマスクで隠されています。手には入りたい家のドアをノックをするためのほうきを持っています。

彼は床を掃除した後、アコーディオンの音に合わせ昔ながらの踊りを踊りながら順番に仮面をつけたカップルを紹介してゆきます。

この地方の仮面

この2人は、醜いシェンテーナ シェブン(Schentena schembln)の仮面もしくは美しいシェーナ シェブン(Scheana schembln)の仮面の行列を伴い、サウリスの通りとその周辺の集落を歩きままわります。

ここで重要なことは、この参加人物が他から認識できないように顔が覆われているということです。 

顔を覆う仮面は木で作られていなければなりません。サウリス出身でないため、昔の仮面を持っていない人は、美術館や伝統博物館に保管されている仮面をモデルに、熟練した職人によって作られた美しい仮面を購入することができます。

ポポラーリ・ディ・トルメッゾ(Popolari di Tolmezzo)は、カルニアの習慣や伝統を間近で知りたい人には見逃せない場所です。

職人の仕事場
木で出来たこの地方の仮面

それからランタンの夜が始まります。サウリス・ディ・ソープラ(Sauris di Sopra から始まる行列は、ランタンの光の下、空き地で焚かれている大きな焚き火へと向かって魅力的な夜の森の中の道をたどります。

帰り道、マスクと音楽の一行は、この地方の特徴的な石と木造でできた小屋「スタヴォリ」(stavoli)に立ち寄り、グリューワイン(vin brulè=ホットワイン)で温まり、美味しい生ハムをはじめとする郷土料理を食べまた力を取り戻します。

Alla prossima!

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