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今日はミラノの守護聖人サンタンブロージョの日で、ミラノは祝日!

  • 2020-12-07
  • 2020-12-07
  • Milano
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Buongiorno ! takaoです。

今日12月7日はミラノの守護聖人サンタンブロージョの日になります。どの街でもその街の守護聖人がいます。例えば、ヴェネツィアではサン・マルコ、フィレンツェはサン・ジョヴァンニ、ナポリはサン・ジェンナーロ…

ということで、今日のミラノはサンタンブロージョをお祝いしてお休みになります。ちなみに明日12月8日も「無原罪の御宿り 」(Immacolata Concezione)という難しい名前の祝日でお休みです。ですので、ミラノは土曜も入れて4連休になります。まあ、今年はほとんどの人がリモートワークをしているので、それほど4連休っていう実感はないと思いますが…

日本で街をあげたお祭りの日に、その街だけ休みになることはないので、日本人にとっては面白いですね。

簡単にこのミラノの守護聖人サンタンブロージョについて解説します。アウレーリオ・アンブロージョは、はっきりとわからない様ですが、西暦340年ごろに今のドイツの西側、ルクセンブルグ近くのトリールで生まれました。父はローマ帝国のエリート官僚で、父がトリールに赴任中に彼は生まれました。

サンタンブロージョは4世紀の教会の中ではとても影響力のある人として考えられ、西洋教会の4人の重要な教会博士の一人とされています。ローマで法学を学んだ後、エリート官僚としてそのキャリアを積み、当時ローマ帝国の西側の中心都市だったミラノの首席執政官まで上り詰めますが、司教の後継者問題で揉めていたミラノで、アンブロージョはその人望をかわれ、本人は望んでいなかったミラノの司教になることになりました。

司教に持ち上げられたのは良いものの、当時彼はキリスト教徒でもなかったので、彼はキリスト教の教理カテキズムを学び、洗礼を受けて司教となりました。それが374年の今日、12月7日だったのです。

今年はコロナの影響で開催されませんでしたが、毎年12月7日サンタンブロージョの日から次の日曜日まで、ミラノの伝統的なクリスマスマーケット「オーベイ、オーベイ!マーケット」(Fiera degli Oh bej! Oh bej!)が開催されます。オーベイ!とは、ミラネーゼ(ミラノの方言)で「おー綺麗!」という意味で、昔このマーケットを見にきた子供が「おー綺麗!おー綺麗!」と言っていたことからこの名前がついています。

このマーケットの開催場所は色々変わっていますが、私がミラノに来てすぐの頃はこのサンタンブロー教会の前の広場でやっていたので、とても雰囲気がありました。その頃このマーケットに来るといつも寒いな、と思っていたのですが、ここ最近の12月初旬はその当時ほど寒くないようです。気になったので当時の気温を調べてみましたが、私が来た頃何年かは、やはりマイナス何度、の日が続いていた様です。ちなみに現在のミラノは、最低気温2℃、 最高6、7℃程度の日が続いています。

ミラノでは普段、市の条例で日曜日はお店を閉めることになっていましたが、クリスマスから1ヶ月ほど前からお店を開けることができ、それぞれの商店街には通りに照明が飾られます。それからこのサンタンブロージョがあり、そのままクリスマスに突入、という感じでした。クリスマスに向かって少しずつ盛り上がっていくといった感じです。

ブログには残念ながら動画を載せれませんが、私のインスタグラムのストーリーズに今日のこのサンタンブロージョの動画を入れています。そちらの方がよく教会の雰囲気が伝わると思うので、よろしかったらご覧ください。 INSTAGRAM: takaomilano_blog

PS.ヨーロッパのクリスマスは日本とは違ってしんみりした感じです。この動画もそんな感じです。日本のクリスマスと正月が逆になった感じですかね?

Ciao !

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