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ミラノに来た時からずっと工事をしているミラノのドゥオーモ

  • 2021-03-22
  • 2021-03-22
  • Milano
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Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリア情報をブログで発信しています。

良くお城を買っても、買うことよりも維持してゆく方が大変だ、と聞きますが、実際にイタリアに住むようになって、そうなんだろうなと思います。ヨーロッパではお城などを自分のものにする、ということは、常に綺麗に手入れをして、次の世代に繋いで行く、ということが根底にあるので、持ち主は手入れをするのにかなりの時間とお金をかけています。

ミラノの象徴ドゥオーモ、私がミラノに来てからいつもどこかの工事をしています。ひょっとしたら2015年のミラノエクスポの時に工事をしていない時期があったかもしれませんが、私が覚えている中でドゥオーモの工事をしていない時期はありませんでした。いつもどこかを工事しています。工事と言っても大きな修理というよりも、ドゥオーモの表面の汚れを取るのが主な修復です。

特にミラノのドゥオーモはクリーム色の大理石でできているのと、ミラノは公害がとてもひどい街なので、いつもスモッグで覆われており、この工事をしないと建物が真っ黒になってしまいます。よく昔のドゥオーモの写真を見ていると、真っ黒になったドゥオーモを見かけることがあります。

汚かった頃のミラノのドゥオーモ

ただ、ここ何年かは、かなりミラノ市も街の景観を美しく保つために結構お金を使っているようで、ほとんどのミラノの重要な建物や通り、それに公園は私が来た当時から比べると、かなり綺麗に保ってあります。2026年の冬季オリンピックはミラノ/コルティナ・ダンペッツォで開催されるので、これからもっと整備されていくのではないでしょうか?

イタリアに来てまだそれほど経っていない頃にアシスタントデザイナーをしていた時、そのデザイナーの旦那さんはイタリアでも有名な生地屋さん(お金持ち)の息子で、コモ湖の湖畔に昔枢機卿が住んでいた、という別荘に住んでいました。週に3日間は泊まりでそこに仕事に行っていたのですが、やはり何人か庭師の人が雇われていて毎日庭を綺麗にしていました。建物も古いので、修理をするのも大変だったと思います。

Villa Barbiano

一方、ミラノから100kmほどのヴェルチェッリ(Vercelli) という街に友達が住んでいたのでよく行っていたのですが、街の中心地の建物は市の予算が無いからか、何年も手をつけられていないらしく、かなり見窄らしい建物になっていました。お金をかけて綺麗に修正したり色を塗り直せば、かなり綺麗な建物なのにな、と思っていたことがありました。

そうやって見てみると、ミラノの街の中でも一見見窄らしい建物でも、綺麗に改修すれば良い建物なのにな、と思うものを時々見かけます。

何事も手入れをしないと美しさは保てませんね。

Ciao !

改修Befor After

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