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イタリア半島とは違うサルデーニャ島のカーニバル

takao: 今年のカーニバルは2月14日、ちょうどヴァレンタインの日になります。コロナが広く広がりはじめたのは、ちょうどそれから一年前、有名なヴェネツィアのカーニバルも途中で中止になりました。もうあれから一年経ちましたが、本当このコロナは手強い!イタリアでは現在もまだ色々な規制があり、なかなか感染者の数も減りません。

コロナの影響で、今年は様々なカーニバルのイベントが中止になっていますが、普段は地域によって色々な個性のあるイベントが行われています。イタリア各地でどんなカーニバルか行われているのか紹介しようと思い、今日から何回かに分けブロガーに地元のカーニバルについて紹介してもらうことにしました。来年のカーニバルはいつも通りに行われている様切に願っています!


ブログ Sardiniatabi – Carla & Giorgia

Buongiorno !  カルラとジョルジャです。

2月になるとサルデーニャの各地でカーニバルの行事が行われます。サルデーニャ方言でカッラセガーレ(Carrasegare)とよばれ、大地、農作物に密着したこの行事の起源は大変古く、他にはないとてもユニークなカーニバルをサルデーニャ各地で見ることができます。

有名なヴェネツィアのカーニバルなど、イタリア各地ではこの時期様々なカーニバルが行われますが、サルデーニャのカーニバルもとても有名です。 ただ、カーニバルといっても みなさんが想像するようなものとはちょっと違います。どちらかというと、秋田のなまはげや流鏑馬(やぶさめ)などに似ているかもしれません。ヴェネツィアやリオのカーニバルのように華やかな感じではなく、原始的で神秘的な感じです。

サルデーニャ島の中だけでも色々なカーニバルがありますが、その中でも一番有名なのがこのマモイアーダのカーニバルや, オッターナのカーニバル、そしてオリスターノのカーニバルです。

マモイアーダ(Mamoiada)

マモイアーダのカーニバルで一番特徴的なのはマムトーネス(Mamuthones)という獣のような姿に変身した村人たちのお面です。マムトーネスに変身する人たちは、このお面を被り黒い羊の毛皮を着て、背中にはものすごい数の重いカウベルをつけます。そして独特のリズムで飛び跳ねてカウベルを鳴らしながら町を練り歩きます。

獣のようなマムトーネスの周りにはマムトーネスとは対照的なきれいな、白いお面に赤と白の衣装を着たイッソアドレス(Issohadores)という役に変身した村人たちが取り囲みます。

このカーニバルの起源ははっきりとわかっていませんが、マムトーネスとイッソアドレスが、動物と羊飼いを象徴していると言われています。

マムトーネス(Mamuthones)

オッターナ(Ottana)

サルデーニャ中央部の町オッターナのカーニバルの主人公は、ボエ(Boe)とメルドゥレス(Merdules)です。前者は動物を、後者はそれを飼う人を表し、来たる春の大地と植物の目覚めを意味しています。

ボエとメルドゥレスは、まず1月16日に人々に火を与えた聖アントニオを祝うために一回目のお披露目をします。それから火を祝福する宗教的典礼儀式があり、その時、このマスクは焚き火の前に展示されます。それから2月のカーニバルの時期に再度それらをみることができます。カーニバル中のパフォーマンスでは、ボエはメルドゥレスに追いかけられ、鞭で打たれ、捕らえられ、猛烈な格闘の様子が演じられます。

ボエ(Boe)とメルドゥレス(Merdules)

オリスターノ(Oristano)

最後に、サルデーニャのカーニバルの中で最も有名なイベントは、島の西南部のオリスターノで行われるサルティリア(Sartiglia)です。サルティリアは、仮面をつけた中世の騎士を装った騎手が、剣で地面から3メートルの所にかけられているターゲットの星を突き刺します。かなり技術がいるそうで、成功すると大きな歓声と拍手が沸き上がり、剣でとった星の数が多いほどその年は良い年になると言われています。

サルティリア(Sartiglia)

Ciao !

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