野外の美術館? 美しいイタリアの墓地

ブログ Laura

Cari amici,

墓地といっても、悲しく憂鬱になりそうな場所、というわけでは決してありません。ジェノヴァにあるスタリエーノ墓地は、ヨーロッパで最も美しく重要な記念墓地の1つで、多くのイタリアの歴史的重要人物がそこに埋葬されています。

今日は皆さんに一度はイタリアの墓地に行ってもらいたくてこのブログを書いています。イタリアの墓地は芸術的価値がとても高く、とてもエモーショナルな場所でもあるのです。

この墓地の建設は、カトリック教会や都市の居住地での死者の埋葬が禁止され、街の外れに特別なエリアを設けられた1835年に遡ります。

たくさんの洗練された壮大な記念碑があるため、この墓地は野外博物館とも考えられています。ヘミングウェイをして、この墓地のことを「世界の驚異の1つ」と言わしめたほどでした。

現在、この墓地は約33万平方メートルの面積があり、プロテスタントやユダヤ教信仰者のための墓地も含まれています。

建築の観点からも、建築されてすぐにこの墓地は他から参考にされる墓地となりました。それは、彫像で装飾されたアーケードを特徴とする新古典派の墓地と、墓や礼拝堂が木々や生け垣の間に置かれた、アングロサクソン諸国でみられるような典型的な自然主義的な墓地を組み合わせています。

この墓地のメインの建物は、長方形のアーケードで構成されており、そこから大きな階段につながっています。この階段はそのまま丘の上に目立たないように建てられた、ローマのパンテオンに見立てて建てられたチャペル(パンテオン)に通じます。

その後ろには、不規則に植物が茂った小さな森で隠された、とても貴重な造りをしている葬儀礼拝堂があります。

数々の美しい記念碑

アーケードの中に入ると、死の悲しみだけでなく、死後の世界での生まれ変わり、そして死後の新しい人生への希望を表す現実的な家族の1シーンに直面していることに気づきます。

故人のベッドの周りに悲しみに暮れる家族や親戚がいて、母親は子供を持ち上げて死んだ父親の像にキスをさせます。

死の床から起き上がった若い女性の像があり、彼女の隣には、死後の世界に彼女を導くために天から来た姉がいます。

そして、夫が答えてくれることを期待して、墓の扉をノックする未亡人がいます。妻を亡くした夫の像はそれほどありませんが、亡くなった夫に敬意を表した未亡人の像はたくさんあります。

お互いに抱き合ったり慰めあったり、悲しみの中、愛する人たちが埋葬されている礼拝堂の階段に倒れ込んだ悲しみに暮れる親戚の像があります。

残念ながら、子供たちの彫刻もありますが、その子供たちの様子は楽しそうで、小さな犬と遊んだり、花輪を編んだり、まだ生きていたころに好きなことをしていた様子が描かれています。

しかし何と言っても、愛する人が一人で取り残されず、天使やマドンナたちに天国に連れて行もらえる、と言うことは、家族たちの心を大きく慰めてくれます。

墓地の中で最も有名な彫像は、その彫像そのものがここスタリエーノ墓地のシンボルになったほど重要な「疑わしい眼差しの腕を組んだ天使」でしょう。それは共感を持てるものでも、天使の眼差しのような哀れ身を持てるようなものでもありません。

幸運をもたらすと信じられている、すべての中で最も人気のある彫刻は、ピーナッツ売りの女性の彫刻です。 1804年に貧しい地域で生まれ、半文盲で酒好きの男と結婚しましたが、惨めな人生を過ごしたにもかかわらず、彼女自身を永遠の像として後にまで残されることになりました。

これらの記念碑は芸術的価値があるだけでなく、当時の習慣がわかるということでもとても重要です。記念碑にはその時代のファッション、ヘアスタイル、建築、葬儀の習慣も表現されています。

ジェノヴァ市とジェノヴァ大学は、この遺産を保存するために、遺体や記念碑の保存及び修復のための有能な人材を育てるために石修復学校を設立しています。

Ci vediamo a Genova, a presto!(またジェノヴァでお会いしましょう!)

Cimitero di Staglieno

Piazzale Giovanni Battista Resasco, Genova www.staglieno.comune.genova.it

Laura Canepa(ラウラ カネパ)のブログ

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