ブログ Laura
Cari amici,
ローマは世界中でも私の好きな街です。なので、これまでにも何度も訪れたことがあります。
ということは、みなさんは私はローマのことをとてもよく知っていると思うことでしょう。
しかし、答えはNOです。
ローマに行くたびに一度も訪れたことのないエリアに出あい、行った事のない美術館や傑作にでくわします。ローマにはローマ生まれのローマっ子でさえ知らない芸術遺産があるのです。
紀元前753年に設立されたローマは、観光客にあらゆる時代に属する地域を見る機会を与えてくれます。その中でも最高の建物とインフラは、2000年以上前にローマ帝国の人々によって建てられ、街が “Caput Mundi” 、要するに世界の中心だった頃からから中世、ルネッサンス、そして新古典主義をへて、1900年までの合理主義、リバティーとアールデコと続きます。
ローマはロマンチックでノスタルジックな街、ミラノのビジネスセンターがある地域のように人目につくために争って高層ビルを建てる現代的な地域ができることを嫌います。
それは文化的な問題だけでなく、歴史的景観を損なわないためにそうしているのです。そして、彼らが基礎工事をするために地面を掘ろうとするたびに、地に埋もれた歴史的遺物や建物を見つけるのでした。
これはまた、しばしば地下鉄の建設中の大きな問題となりました。400万人以上の住民がいる大都市にとってローマの地下鉄は非常に短かく、多くは地下から一度地上に出て走行しています。
今日はこれらの地区の1つ、コッペデ(Coppedé)地区に行ってみましょう。コッペデ地区は、それを設計した建築家ジーノ・コッペデにちなんでその名が付けられました。
12匹のカエルが飾られている「カエルの泉」(Fontana della Rana )のあるミンチオ広場(Piazza Mincio)の周りにあるこの地区は、45の宮殿と別荘で構成されています。この泉は、ビートルズがこの泉の近くにある60/70年代にイタリアでとても有名だったナイトクラブ「パイパー」(Piper)でのコンサートの後、服を着たままでこの泉に飛び込んだことから有名になりました。
1915年から1927年の間に建てられたこの地域は、ギリシャ、ゴシック、バロック、さらには中世の影響も受けたリバティ(イタリアでのアールヌーボー)とアールデコの奇想天外な組み合わせのとても奇妙で印象的な建築物でみんなを驚かせてくれます。
この場所を取り巻くファンタジーと魔法的な雰囲気は、多くの映画監督を魅了し、コッペデ宮殿は多くの映画やテレビシリーズの舞台となっています。
ということで皆さん、次のローマ旅行の際には、歴史的中心部や最も有名な美術館を訪れるだけでなく、あまり知られていない地域にも是非訪れてみて来てください。また、あまり知られていない地域をネットで検索してみるのも良いと思いますよ。きっと驚く発見があるでしょう!
A presto!