数年前まで、イタリアのブランドを日本に紹介し販売するのがメインだったが、コロナ前から日本のブランドを海外に販売するようにシフトしている。
日本のマーケットは飽和状態になっているし、今は私の好きな個性的なコレクションがあまり売れなくなってきている。そう言いつつ、最近は日本のベーシックな質の高いメンズブランドを主にヨーロッパの市場に販売して行こうとしている。
ここ数シーズンは、日本のスラックスメーカー「エミネント」のお手伝いをしていて、ブランド担当者がフィレンツェで開催されるPITTI UOMOでイタリアに来た時に一緒に営業に回っている。自社工場で生産されすべてMADE IN JAPAN、それでいて価格的にもかなりの競争力があるので、ヨーロッパでも全然通用する価格帯だ。
初めのうちはPITTI UOMO後ミラノに一緒に入り、ミラノ近郊のブレーシャやベルガモに営業に行っていたが、イタリアには、商品を気に入ってくれても前払いをしてまで購入してくれるお店はほとんどないので、今年の1月からはイタリア以外のお店にPITTI UOMO前に営業に行っている。行き先は1月はロンドン、ちゃんとオーダーももらってきた。
イタリアのお店 → イタリア以外のヨーロッパのお店
PITTI UOMO出展後 → PITTI UOMO出展前
イタリア以外のお店に営業に行く様になった理由は前記したが、なぜPITTI UOMO出展前に行く様になったのか… それはPITTI前の営業だと、お店でバイヤーにあってPITTIでまた会える可能性があるから。販売で重要なのは商品の良さやクオリティーは当然だが、ブランドや販売をしている自分のことを覚えてもらうこと。展示会の後だとその次に会えるのはまた半年経った次のシーズン、そうなるともうほぼ覚えてもらえない。しかし展示会前に営業に行って商品を気に入ってもらえれば、「展示会ではもっと多くの商品をきちんとした展示スペースで見せることができる」とまた展示会で会える可能性がある。
この6月のPITTI UOMOの前には、ドイツの2つの都市をまわろうと思っている。またその様子は6月に話すことにしよう。いずれにしても地道な営業が必要である…
Ciao!