Buongiorno ! takaoです。
西部劇(ウエスタン・フィルム)の中でマカロニ・ウエスタンっていうのがあるのを知っていますか?イタリアではマカロニではなくスパゲッティ・ウエスタンと呼ばれています。なぜそう呼ばれているかというと、それらの映画はイタリアで制作されていたからです。
西部劇は私よりも結構世代が上なので、あまり見たことはありませんが、それでも西部劇という呼び方や、それにロバート・レッドフォードやクリント・イーストウッドが出ていたのは知っています。で、頭の隅にマカロニ・ウエスタンという言葉も残っていたのですが、言葉は知っていても何のことだか気にしたことはありませんでした。
以前、サルデーニャ島出身で、ケンゾーが引退してすぐに彼に変わってクリエーティブデザイナーに就任したアントニオ・マラスのブランドの販売を担当していたときに、あるシーズンのメンズコレクションのテーマが、「スパゲッティ・ウエスタン」でした。彼はメンズコレクションのテーマはほとんど彼出身の島、そして現在も住んでいるサルデーニャ島の中から見つけていました。

で、初めは「スパゲッティ・ウエスタン」がなぜサルデーニャ島に関係あるのかと思っていたら、スパゲッティ・ウエスタンは1960年代から70年代前半イタリアで制作された西部劇で、その中でサルデーニャ島で撮影されたものもたくさんある。ということを知りました。日本でマカロニ・ウエスタンと呼ばれているのは、映画評論家の淀川長治氏がスパゲティーだと細くて弱々しいのでマカロニに呼び変えたからなのだそうです。
スパゲッティ・ウエスタンの中心的監督はセルジョ・レオーネで、1961年に公開された黒澤明監督の映画「用心棒」に強く感銘を受け、1964年に用心棒を西部劇風にアレンジした「荒野の用心棒」を発表しました。
一時期停滞していたイタリア映画はこの映画のヒットを機にヨーロッパ全土でスパゲッティ・ウエスタンを量産し、その後レオーネは「夕日のガンマン」「続・夕日のガンマン」をヒットさせ、彼はスパゲッティ・ウエスタンの巨匠と呼ばれる様になりました。
セルジョ・レオーネは音楽担当に昨年亡くなった作曲家のエンニオ・モリコーネを多く起用し(以前彼については紹介しました「イタリアでとても大切な作曲家」)、それはレオーネの監督第二番目の作品「荒野の用心棒」からレオーネの遺作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」まで続いています。彼ら二人は小学校時代の同級生でもありました。イタリアでとても大切な作曲家セルジョ・レオーネは音楽担当に昨年亡くなった作曲家のエンニオ・モリコーネを多く起用し(以前彼については紹介しました「イタリアで超有名な作曲家)、それはレオーネの監督第二番目の作品「荒野の用心棒」からレオーネの遺作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」まで続いています。彼ら二人は小学校時代の同級生でもありました。
一般的に映画音楽は撮影をした後につけられますが、モリコーネが作曲を先にし、それでイメージを膨らませたレオーネがそのイメージに合わせた撮影をすると言うやり方をとった事もあるそうです。「続・夕日のガンマン」「ウエスタン」などがそれにあたります。彼ら二人の共演は、お互いの個性を引き出し、それを高めあって最高のものづくりを成し遂げています。
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