G-BFD514V98E

イタリア各地での伝統的なクリスマスの祝い方!

ブログ Laura

Cari amici,

クリスマスが近づき、イタリアでは25日に向かって盛り上がってきています。

多くのカトリックでない国々でも、クリスマスは同様に祝われていますが、精神的な意味合いはあまりなく、街はイルミネーションで、子供たちや配偶者へのプレゼントのために利用されています。

しかしカトリックの国イタリアは違います。まず初めに、クリスマスは宗教的な休日であるということです。12月25日にイエス・キリストは生まれました。前回のブログ「イタリアではクリスマスシーズン「プレゼーぺ」を家に飾ります!」で書いたように、家にはプレゼーぺやクリスマスツリーが飾りつけられます。

子供たちはサンタクロースに手紙を書き、良い子をしていたので、プレゼントをもらうに値することをサンタクロースに伝えます。

12月24日の夕食は、すべての親戚が集まり、一般的には魚料理が出されます。

イタリアにこういったことわざがあります。クリスマスは家族と、イースター(もう1つの宗教上の祝日)は誰とでも。つまり、少なくともクリスマスには家族と一緒にいなければなりません。

子供たちはクリスマスで忙しいサンタクロースに元気になってもらうために、牛乳とクッキーを用意し、時には夜中の数時間で世界中のすべての子供たちにプレゼントを届けなければならないトナカイのために干し草さえ用意します。大変な努力です!

多くの人は深夜のミサのために教会に行きます。

25日の朝には、クリスマスツリーの下に置いてある贈り物が開けられ、クリスマスの昼食のためにテーブルにつきます。私たちイタリア人はいつも喜んで食事をします!!!  今回はお肉が中心です。次に、ビンゴに似たゲームのトンボラというゲームをします。

イタリアでは、贈り物を受け取るのは子供だけではありません。贈り物は親戚や友達とも交換されます。

企業もまた、重要な顧客に対してクリスマスの贈り物をします。12月25日の週のクリスマス前には、休日前の別れを告げ、ハッピーホリデーの挨拶をしあうために、レストランやバーのアペリティーボや夕食時間にはたくさんの人でいっぱいになります。もちろん、これはコロナ前の話ですが…

各地域には独自の伝統があります。いくつかお話ししましょう!

ロンバルディア

クリスマスシーズンの代表的なお菓子Panettoneは、ロンバルディアのミラノで生まれました。あるパン屋さんが、冬の寒さと食べ物不足を考慮し、普段のパンよりもっと栄養価を高くさせるために、卵、バター、砂糖漬けの果物を加えることによって、そのお菓子をもっと豊かにさせることから始まったようです。

もう1つの典型的なクリスマスデザートは、1440年にこれもロンバルディアのクレモナで生まれたトローネです。蜂蜜、砂糖、卵白を使用し、アーモンドと一緒に固めたデザートです。

トローネはロンバルディアの方言の言い回しにも出てきます。「Turòon、Turàs、Tetàss」Torrone(トローネ)、Torrazzo(イタリアで最も高いクレモナの大聖堂の鐘楼、)そして最後の言葉はクレモナの女性は豊満だ、ということを指します。

ヴェネト

ヴェネト(ヴェネツィア)、またそれ以外のいくつかの州では、プレゼントはサンタクロースではなくサンタ・ルチアが12月12日から13日の夜に持ってきます。

1200年にロメオとジ​​ュリエットで有名な街ヴェローナで伝染病が広がり、子供たちの目に影響を及ぼしました。

母親たちは子供たちに、視力の守護者である聖ルチアに目が治るように求めるための巡礼に行くように説得するため、巡礼が終わって家に帰ると聖ルチアからの贈り物を見つけるだろうと言いました。

ヴェローナは、もう1つのクリスマス料理の伝統が生まれた場所です。パンドーロ、小麦粉、卵、バター、砂糖で作られた星型のデザートです。

トレンティーノ・アルト・アディジェ

ドアの外や暖炉にぶら下がっている松の枝と松ぼっくりの冠は、ドロミーテのあるトレンティーノ・アルト・アディジェが発祥の地です。そこではクリスマスディナーテーブルの装飾として赤いリボンと4つのキャンドルが置かれています。これらの地域では、クリスマス・マーケットの伝統も非常に強く、工芸品やクリスマス特有の食品を買うことができます。

ローマ

南下して、ローマは、クリスマスのお祝いが最も壮大な都市で、12月8日に始まります。カトリック教会の長であるローマ教皇が、彼の在住するバチカン市を出発し、市内中心部、正確にはスペイン広場にあるマドンナの像のところまで花を届けるために歩いて行きます。

ナポリ

何世紀にもわたるナポリのプレゼーぺの伝統については、すでに前回のブログでお話しました。もう一つのナポリの伝統は、世界最古の劇場であるサン・カルロで上演されるバレエ「くるみ割り人形」を観に行くことです。

さらに12月24日の夜、ナポリの街は扇動します。家族など親密な関係者で行われる夕食やトンボラなど伝統的なクリスマスの時間を過ごしたあと、ナポリ人は市内中心部に祝いに行きます。

テイクアウトのできる食べ物屋は一晩中開いており、魚屋は新鮮な魚や貝で作られたデコレーションを展示しています。食べ物に関しては、いつでもどこでも私たちイタリア人は常に最前列にいるのです!

シチリア

シチリアでも同様にキリストの誕生のお祝いをしています。ここでは、実際に人間で構成されたプレゼーぺをよく見かけます。その後ろでは、方言でクリスマスソングを歌いながら街や村を回っているザンポーニャ(イタリアのバグパイプの演奏家たち)が演奏をしています。

Vi auguro di passare un Buon Natale! A presto!

(みなさん良いクリスマスをお過ごしください!)

Laura Canepa(ラウラ カネパ)のブログ

最新情報をチェックしよう!