Buongiorno ! takaoです。
今日はミラノのシーフードレストラン”TRATTORIA DEL PESCATORE”を紹介します。
ミラノに海はありませんが、東京と同じで一度水揚げされた魚はまずミラノの市場に入ってきて、そこから地方に送られて行きます。そう、ミラノではおいしい魚が食べれるのです。近年日本の寿司ブームもあり、それまであまり魚料理を食べていなかったイタリア人も最近では大分食べる様になってきました。
イタリアで大分魚を食べる様になってきたと言っても、まだそれほど多くのシーフードレストランがあるわけではありません。しかしレストランに行きたい人は結構いる様で、供給よりも需要の方が大分多いです。なので、美味しい魚介類を食べさせるお店はいつもいっぱいで、値段も結構高いです。
私はミラノで魚介類を食べる時にはいつも”TRATTORIA DEL PESCATORE”に行きます。ここのオーナーはイタリアで2番目に大きな島サルデーニャ島出身です。サルデーニャの魚介料理がとても有名と言うわけではないのですが、何故だかミラノのここ以外のシーフードレストランに行っても大体サルデーニャ出身のオーナーのお店が多いです。
このレストランは美味しいい割に値段もそれほど高くないので、お店はいつもいっぱいです。って言うか、予約がまず取れません。って言うより、一応予約は朝の10時から12時まで、夕方6時45分から7時半までできることになっているのですが、いつ電話しても電話に出てくれないので予約のしようがないのです。私は運良く時々行くことができているのですが、レストランで食べたものをインスタにアップしていたりすると、知り合いのイタリア人からどうやって予約しったの?ってよく聞かれます。いつ電話してもまったく電話に出ないそうなのです。こんなに人が入ってくれたら商売も面白いですね。
いつも思うのですが、イタリアっておいしいレストランは何十年経ってもいつも混んでます。それは、日本だとちょっと売れ始めるとすぐに店舗を増やしてゆきますが、イタリア の場合はそんなに無理をして店舗を増やそうとしません。なので、いつまで経ってもお客さんが食べたい味の料理が出てきて、いつまで経っても沢山のお客さんがいるのだと思います。

さて、ここでのおすすめは、シンプルにボイルしたオマールエビにトマト、紫の生の玉ネギ、それにワインビネガーとたっぷりオリーブオイルのかかったアスティチェ•アッラ•カタラーナ(Astice alla Catalana)です。とてもシンプルな料理なのですが、この食材のコンビネーションが生み出す味のハーモニーがなんとも言えず美味しいのです。また、量がとても多い! 4、5人分オーダーするとかなりでっかいお皿に盛られてきます。ここにくるお客さんのほとんどはこのアスティチェ•アッラ•カタラーナを食べています。
以前一度”大好きなトマト”と言うブログで紹介したのですが、アスティチェ•アッラ•カタラーナは冬に出る酸味のあるトマトとの味の調和が良いのっで、夏よりも冬の方が断然おしいです。これについては以前のブログを読んでみてください。で、以前トマトが美味しすぎてすぐになくなったので、トマトだけ注文しました。この辺の融通のきくところはイタリアのとても良いところです。


他にここでいつもオーダーする前菜はピスタチオ風ホタテ貝(Capesante gratinate al pistacchio)です。それからファーストはイカ墨リゾット(Risotto al nero di seppia)を頼みます。おすすめです!


こちらのレストランの特長は、初めからもう置いてある大きなパン、とても大きくとてもおいしいので、ついついたくさん食べてしまい肝心な魚料理が食べれなくなります。このパンには注意した方がいいですよ!それで、食事が終わったら羊の乳からできたペコリーノチーズとミルト(サルデーニャで有名なお酒で、味はちょっと養命酒みたいな感じ)がサービスで出されます。
このレストランの名物アスティチェ•アッラ•カタラーナは1人分がとても大きいので、4、5人で行って2人分頼んで他のものもを食べるのが一番良いと思います。一人分のアスティチェ•アッラ•カタラーナを一人で食べると他のものが食べれないかもしれません。
このレストランのオーナージュリアーノもウェーターもみんなとてもフレンドリーです。ただいつも忙しくしているので、あまりかまってもらえない時もあります…
Buon appetito!
TRATTORIA DEL PESCATORE
Via Atto Vannucci, 5, 20135 Milano
tel: 02 5832 0452
価格: ワイン込み €40/€70
月/金 12時30分~14時30分, 20時00分~23時00分
日 定休日