イタリアもだいぶ暖かくなってきて、明日から短パンで生活をしようと思っています。
Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。生のイタリア情報をブログで発信しています。
これから野菜の美味しいシーズンになってきますね。イタリアはサラダに入れることのできる野菜の種類が世界で一番多い、と聞いたことがあります。
たくさんある野菜の中でも、イタリアで野菜といえばやはりトマト。イタリア料理を代表する野菜です。ピッツァ、パスタ、ブルスケッタetc…、トマトのないイタリア料理は想像できません。それでもたまに全くトマトが食べれないイタリア人を見ることがますが、彼らは一体何を食べているんだろう・・・

私もトマトは大好きで、それこそ毎日食べています。他の野菜はあまり気にしていませんが、トマトだけは高いものを買うようにしています。それだけ味の差も大きいです。
日本だとトマトと言ったらサラダに入れる普通サイズのものとミニトマトくらいしか見ませんが、イタリアではたくさんの種類のトマトがお店に並んでいます。種類によってサラダに使ったり、パスタに使ったり、用途が変わってきます。
私は仕事でよく移動するのですが、まずメンズファッションの展示会PITTI UOMOの開催されるフィレンツェでは、フレッシュトマトののったブルスケッタをよく食べます。ミラノにもあるのですが、私はあまりミラノでブルスケッタを食べることはありません。
南のナポリに行くとピッツァが有名で、トマトの味を生かしたマルゲリータは欠かせません。また南イタリアはモッツァレッラチーズが美味しいので、トマトとモッツァレッラそれにバジリコの入ったシンプルな料理、カプレーゼが爽やかでおいしいです。野菜はやはり太陽の燦々と降り注ぐ南イタリアの方が断然おいしいですね。

なので、トマトの味には結構うるさく、マーケットなどでトマトを見ると大体どれがおいしいかもわかってくるようになりました。と言っても、値段の高いものはやはりおいしいです。
それにしてもイタリアに比べると日本の野菜の価格はかなり高いですね。日本での野菜は贅沢品のように思われます。イタリアでは大体キロで買うので、日本のちょっとだけしか入っていないミニトマトのパックの値段を見るとびっくりです。
一度日本で、これも私の大好きなスペイン料理のガスパッチョを作ろうと思ったのですが、かなり高くついてしまうし、それより前にガスパッチョにあうトマトがありませんでした。
その大好きなトマト中でも一番好きなカモーネを紹介しようと思います。カモーネはサルデーニャトマト(Pomodoro Sardo)と言われ、イタリアのリゾート地サルデーニャで生産され、主に冬から夏前まで販売されています。
とても個性的なトマトで、サイズは小さめ、それで色がなんと緑なんです。まだ熟れてないようにも見えます。このトマトを知らず、普通のトマトを買おうと思っている人は間違っても買わないトマトです。
日本でトマトといえば甘くないとだめ、みたいに思われていますが、このトマト甘くないです。酸っぱいんです。でもこの酸っぱさがおいしいく、クセになるのです。またちょっと硬めのトマトなので、歯応えもいいです。

私のよく行くミラノにあるサルデェーニャの海鮮料理のお店「TRATTORIA DEL PESCATORE」の看板料理カタラーナは、ボイルされたオマールエビに生の赤玉ネギにこのカモーネ、それにオリーブオイルが入っただけのとてもシンプルな料理なのですが、淡白な味のオマールエビ、ちょっと苦味のある赤玉ネギ、酸味の入ったカモーネ、それをおいしいオリーブオイルがうまい具合にまとめてくれるのです。
一度このお店に2月に行き、また同じメンバーで9月にこのカタラーナを食べに行ったことがあるのですが、なんとなく2月に食べた方が美味しかったなと思っていたのですが、やはり私だけでなく、みんなそう思っていました。
それでみんなで「この前ははじめて食べて感動が多かったけど、2回目は流石に1回目のような感動がわかないね」って言っていたのですが、あとからよく考えて見たら、9月はこのトマトは市場に出ていないので、トマトが違っていたんです。9月に出るトマトでカモーネのように酸っぱいトマトはありません。やはりこのトマトの酸味がこのカタラーナを美味しくしていたのです。
このカモーネは大体12月ごろから市場にで初め夏前に消えていくそうです。皆さんも冬にイタリアに来る機会があったら是非このカモーネトマト食べてみてください。
Ciao!

TRATTORIA DEL PESCATORE
Via Atto Vannucci, 5, 20135 Milano MI
Tel: +39 02 5832 0452
休日: 日曜日