Ciao! takaoです。
近年注目されている”サステナビリティ”、持続可能という意味で、自然環境を維持して行くために、自然にダメージを与えない様に配慮する、というムーブメントのことです。これはただ単に自然環境だけを意識したものではなく、人の権利を守ることもその中に入ります。
私も時々お手伝いをさせていただいている、ミラノコレクションを運営しているCamera Nazionale della Moda Italiana (以下CNMI=イタリア ファッション 協会)は、2011年、他の国のファッション協会よりもまず先にこのサステナビリティを戦略の一つに挙げ、MADE IN ITALYのファッションの付加価値を高めるためにこの分野に力を入れています。このCNMIのサステナビリティに関する活動に関しては、かなり色々な分野に力を入れているので、またの機会にご紹介しようと思います。

この日は木のある部分からこちらは招待客しか入れませんでした。
スカラ座のあるピアッツア・デッラ・スカーラは全て、
このコアワードのために侵入禁止になっていました。
昨年の9月22日、ミラノファッションウィーク後半、ミラノのスカラ座で、リビア•ファース(Eco-Age)が発起人で、CNMI主催の、第3回目となるGreen Carpet Fashion Awards Italia (以下GCFA) が開催されました。GCFAを行う事により、サステナブルをみんなに理解してもらい、サステナブルなファッションの浸透を図るのがこのアワードの目的で、この分野に貢献した、デザイナーや企業などが表彰されます。
発起人、Eco-Age代表のリビア•ファースは、イタリア人映画プロデューサーで、イギリスの映画俳優コリン•ファースの妻でもあります。
Eco-Ageはサステナビリティに特化したブランドコンサルタントで、サステナビリティに関するビジネスのやり方、コミュニケーションなどをそれぞれのブランドにあったやり方で指導しています。

この日はGCFAのためにミラノの象徴のアーケードGalleria Vittorio Emanuele IIの終わりの部分から締め切られ、会場になったスカラ座一帯は完全に通行禁止になり、招待された人だけは入れる様になっていました。流石ファッションの国イタリア 、スケールが大きいです。ミラノ市もここまで協力してくれるんですね。
ドレスコードも厳しく、私も普段しないネクタイをして会場に向かいました。

表彰では様々な賞が設けられているのですが、その中で気になったのが、
Social Media (ソーシャルメディア)Doutzen Kroes
私の好きなオランダ人のモデルです。
Groundbreaker (先駆者)Stella McCartney
彼女はアニマリストで、バック、シューズなどにもレザーを使わないのは有名です。
Eco Stewardship (エコな船員)Association of Venetian Gondoliers
エミリオ•チェカートがウールマークと共同でオーストラリアメリウールを使用して作ったユニフォームを使用しているという事でなんとヴェニスのゴンドラ漕ぎ協会が選ばれました。
Legacy(レガシー)Valentino Garavani
大御所VALENTINO

残念ながらファッション産業は、染色で有害な物質を使ったり、人権を無視した過酷な労働環境や、まだ小さな子供を働かせるなど、多くの問題がある産業です。世界的にもサステナブルなファッションは少しずつ注目され始めています。イタリアがそのリーダーシップを取ってこの分野に力を入れているのは嬉しい事です。
Ciao !
