Buongiorno ! takaoです。
今でこそLINEやメッセンジャー、海外だとWHATSAPPなどが出てきて、ネットさえつながっていれば、海外だろうがどこだろうが関係なく、無料でいくらでも話しができるようになりましたが、私がミラノに住み始めたごろはまだネットもなく、ほんと色々不便でした。
また電話料金も国際通話になるととても高く、海外に住んでいて、実家や付き合っている人が恋しかったりすると、もう何万円って使う人もいました。
まず、電話を家につけるにしても、イタリアに着いてすぐは知り合いが全くいなかったので、電話回線の繋げ方など色々わからないことも多く、調べるのにもネットもありません。今から思えばどうやって色々調べたんだろうかと思いますが、どうにか調べて電話局に行って、まだ英語しか喋れなかったのですが、なんとか契約をし、電話をつけてもらいました。電話会社の人は「イタリア語も喋れないのに、なんで電話が必要なんだろう?」と思ったことでしょう。笑
それからイタリアの電話会社も、Sip、Telecom Italia、TIMと私が来てから2度名前が変更されました。
電話ボックス、公衆電話

家に電話さえついたらもうだいぶ楽にはなるのですが、電話がつくまで結構待たされた記憶があります。その前、まだ電話がついていなかった時が大変で、実家に電話をしようと10,000リーレのテレフォンカードを使っても、本当に数分、あっという間にクレジットが無くなった記憶があります。
10,000リーレは、1€が2000リーレなので、今の5€程になりますが、当時のイタリアの物価はかなり安かったので、今の換算で行くと2000円くらいの価値があったように思います。
当時、外からどこかに電話をするには公衆電話を使うことになるのですが、この公衆電話も結構壊れているところも多く、あまり電話機がないところだと、せっかく見つけても壊れていたり、数が少ないので、他の人が待っていたりで、電話をするだけでも結構大変でした。
これはイタリアだけの話ではないですが、前に人が電話していると、寒い時でもじっと待っていなければいけません。前の人が気の利く人だったら後ろに誰か待っていたら、結構早めに電話を切り上げてくれるのですが、そうでない人だと最悪です。なるべく急いでいる、というのをわからせるためにわざと電話をしている人の近くに行って急いでいるようなふりをしたり、あまりに長い場合だと、ドアを叩いて急いでくれるように合図をしなければいけませんでした。笑

公衆電話では、確か最低200リーレからお金を入れることができたのですが、200リーレ以外にジェットーネという、コインの中心が2箇所波打ったような形の電話専用コインが使用されていました。電話専用とは書きましたが、お店ではその電話専用コインを支払いに使うこともできました。
あと面白い仕組みでは、駅などの人がたくさん集まる所では、電話がたくさん置いていあるところがあって、受付に行くと、今何番の電話が空いているから、そこから電話してください。と言われて、その番号のところに行くと事前に教えていた電話番号に繋いでくれる、という仕組みの電話方法もありました。支払いは電話が終わった後にしていました。いくら昔でも当時日本ではそこまで古い仕組みはなかったので、なんか不思議でした。
これはイタリアではなく、イギリスでの話になりますが、イギリスの公衆電話には電話番号があって(公衆電話の番号は日本にもありますが)その公衆電話の電話番号を電話をかけた相手に伝え、相手がその公衆電話に電話することができていました。
手持ちのコインなどがあまりないために話ができない時などは、相手から公衆電話に電話をさせていた人がいました。電話を待っていると公衆電話がなって、その電話に出ている人がいたのにはびっくりでした。
まだまだ電話について話そうと思えば、いくらでも話すことがあるので、またいつかの機会にお話しすることにします。
いずれにしても、今の時代はほんとに便利になりましたね。知らず知らずのうちに、そうは思ってなくても贅沢になったのかな…
Ciao !