外国人がイタリアで仕事をする場合、ある国の出身の人が同じ業種の仕事をやっているケースが多いです。
Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリアの生の情報をブログで発信しています。
中国人は縫製業やレストラン、最近では中華料理は同国出身の競争相手が多いらしく、バールやピッツェリア、日本食レストランなどを経営している人が増えています。
日本食レストランに関しては、日本人経営のレストランよりも中国人経営の方が何倍も多いです。日本食レストランで「All you can eat」と言って20ユーロくらい出せば食べ放題、っといったところは全て中国人が経営しています。
それ以外の職種と出身国で言えば、宅配便の運転手はペルー人、家政婦さんや魚屋さんはフィリピン人、ウーバーイーツは黒人が働いている場合が多いです。
イタリアの食べ物といえばピッツァ、イタリアでは実に1日平均5百万枚のピッツァが焼かれているのだそうです。日本から来てピッツァを食べる人にはちょっと残念な話になるかもしれませんが、ミラノのピッツァ職人は結構な割合でエジプト人だっていうのを知っていましたか?
2016年のデーターになりますが、テイクアウトのピッツァ屋も入れ、外国人の経営するピッツァ屋は、ミラノやボローニャでは、1,270軒中624軒で50%は外国人が経営、トリノでは38%、ローマで20%が外国人の経営なのだそうです。
その中でも際立って多いのがエジプト人、ミラノでは外国人経営のピッツァ屋の66%がエジプト人、ローマ59%、トリノで49%なのだとか。
また、ピッツァといえばナポリですが、ミラノでは10人のナポリ人のピッツァ職人に対しエジプト人は119人いるそうです。ミラノでは実に4人に1人がエジプト人のピッツァ職人なのだそうです。
それでは、なぜエジプト人なのか?
色々な説があるのですが、一説によると、ピッツァが生まれたのは約6,000年前のメソポタミア、チグリス川、ユーフラテス川、ナイル川の全域で食べられていたとのこと。
エジプト人は、「ピタ」といってピッツァのような物を焼いて食べていたのだそうです。紀元前4000年にはナイル川の辺りで、最初の窯が誕生したとのこと。なんと、そのピタと一緒にビールを合わせて飲んでいたのだそうです。実際、ピッツァにはビールがよく合いますもんね!
私の家の近くで、よく行くピッツァ屋もエジプト人経営で、ピッツァ職人もやはりエジプト人です。それでもそこに人をつれて行くと、みんなとても気に入ってくれて、その後一人でもそこに食べに行く人がたくさんいます。イタリア人の作ったピッツァではありませんが、エジプト人の作るピッツァも結構美味しいですよ!
Ciao !