Buongiorno ! takaoです。
9月に入りましたね、イタリアはここ最近だいぶ涼しくなってきて、夕方のジョギングがかなり楽になりました。
イタリアへ旅行やビジネスで来られたことがある方は、レストランなどで見たことがあると思いますが、イタリア人は昼食でもワインを飲む人が結構います。また、お酒を飲んだ後、車を運転する人もいます。
そう言ったところばかり見ていると、イタリア人は昼間っから酒を飲んで!と思うかもしれません。正直、私もそう思っていました。
かと言って、イタリアに酔っ払いが多いかというと、全くそんなことはありません。実際、意識して見てもらえばわかりますが、イタリアでレストランなどに行って酔っ払っている人を見ることはまずないと思います。酔っ払ってるとしたら、それは日本人かも。イタリアでは人前で酔っ払ったところを見せるのは、失礼なことになのです。
ただ、友達ばかり集まって、馬鹿騒ぎができるようなパーティーなどは例外で、そう言った機会には酔っ払っている人も結構います。
私もイタリアに来てすぐの頃、友達で集まってワインを飲み始め、日本のペースで何杯も飲んで周りを見渡すと、みんなはせいぜい2、3杯しか飲んでなく、一人だけ出来上がってた感じです。笑
何度かそう言ったことがあり、なんとなくイタリアではあんまり酔うほどお酒を飲むもんじゃないんだ、と言うことがわかり始めました。これに慣れてしまうと、逆に日本のペースについて行けなくなります。日本だとグラスが開くと周りの人がどんどんお酒をついでくるので、いつの間にかたくさん飲んでしまいます。実際イタリアに住んで31年経ちましたが、イタリアで二日酔いになったのは数えるほどしかありません。逆に日本に帰ると3度飲みに行くと2度は頭が痛くなってるような…
イタリアで飲みに行く場合、カクテルや1パイントビール、せいぜい2杯飲んで終わりです。かと言ってすべてのヨーロッパの国でそうか、といえばそんなわけではありません。イギリスとか結構酔っ払いいるし、東欧などではみんなかなり飲みます。以前ポーランド人の友達が、「まだ若かった頃、たくさん飲んでもすぐに酔わないように、飲み始める前にラードを溶かしたものを飲んで、すぐに酔わないように胃に膜を作って飲んでた」と言っていました。
で、ずっと観察していると、ワインを主に飲む国はお酒を飲むマナーが良いように思います。ワインが好きな人の多くはワインのことも詳しく、知識が広い人が多いと思います。私はそれほどワインのことは詳しくないですが、ソムリエの友達についてワイナリーに行くと、かなり細かな知識まで持っています。逆にビールを飲む国はたくさん飲んで酔っぱらう人が多いような… ウォッカを飲む国は、それよりももっと飲みそうです…
イタリアでの飲酒運転
イタリアで、飲んだ後の飲酒運転、イタリア人は一般的に酔っ払うまで飲まないので、飲酒に関しても日本ほど厳しくありません。私は30年くらいイタリアで車を運転していますが、まだ一度も飲酒の検査をされたことがありません。そもそもイタリアは日本のようにお酒を飲んだら運転できないのではなく、定められた量までは飲むことができるのです。
イタリアでは、0.5g/l (1Lの血液中に0.5gのアルコール量)までは、飲酒運転にはなりません。ちなみに 体重65kgの男性がアルコール5度のビールを330cc飲んだ場合のアルコール量は、空腹時0.30g/l、お腹がいっぱいの時0.17g/l 、体重50kgの女性だと、同じ条件で、空腹時0.46g/l、お腹がいっぱいの時0.26g/l になるのだそうです。これはイタリア人を基準にしていて、日本人は欧米人よりも酔いやすいようなので、日本人の場合この数字よりも値が高くなります。
ちなみにアルコール検査に飲酒運店とみなされた場合
0,5 g/l から 0,8 g/lで
- 罰金532,00€ から 2.127,00€、
- 3ヶ月から 6 ヶ月間の免停
0,8 g/l から1,5 g/l
- 罰金800,00€ から 3.200,00€;
- 懲役6 ヶ月まで
- 6ヶ月から1年間の免停
1,5 g/l以上
- 罰金1.500,00€ から 6.000,00€;
- 懲役6 ヶ月から1 年
- 1 年から2 年の免停、車差し押さえ
が罰則として課されます。
このように、イタリアでは少ない量だと飲めますが、ある程度の量を超すと厳し罰されます。また2年以内に再度違反をした場合、運転免許書は自動的に取り消され、免許取得すぐのドライバーと21歳未満のドライバーの飲酒運転は認められていません。
国が違えばお酒の飲み方も違い、それによって飲酒運転に対する決まりも変わってきます。まあ、いずれにしてもお酒を飲んだ時には車には乗らない方がいいですね。以上が、イタリアでのお酒事情です。
と、ワインを飲みながらブログを書いています。
Ciao !