ミラノでのブランドの販売どうやってるの?

  • 2020-06-13
  • 2020-06-14
  • Fashion
  • 146View
  • 0件

Buongiorno, takaoです。

今回はヨーロッパではどのように洋服のブランドが販売されているのかを紹介します。

販売の仕組みは大まかに分けると2つあって、卸などで販売されている現物商品や2ヶ月程度先の商品のサンプルを見せオーダーを取って販売するものと、もう一つは半シーズン先のものの販売をしてゆく販売方法です。

卸などで即売されている商品は一般的に安めの商品が多いです。一方後者の方は、ミラノコレクションなどで紹介される価格の高い商品のコレクションが多いです。

セールスが始まる前の新しいコレクションのプレゼンテーション 

私が携わっている方は後者の方です。後者の方でも有名ブランドは担当しません。有名ブランドの場合、お客さんは販売担当者よりもブランドを目当てに買いに来るので。私はメンズコレクションの販売もしていますが、レディースコレクションの方が専門です。

デザイナー自らコレクションの説明中 Antonio Marras

世界の3大ファッションウィークの一つが行われるミラノ、ミラノのセールスキャンペーンの時期にはイタリアのバイヤーだけではなく、世界の多くの国々からバイヤーが集まってきます。ショールームには各国の担当販売員やエージェントがいるので、今どの国の景気が良いかよくわかります。10年ほど前にはロシアからたくさんのバイヤーがショールームに来ていました。かなり高価なものも多く売れていたので、当時はどこもロシアのマーケットに向けたコレクションを多く販売していました。今でこそだいぶロシア人も洗練されてきましたが、当時のロシア人の好みの服は「ツルツルピカピカ」のケバい商品ばかりでした。同じコレクションを売るにしても、売れる商品が国によてはっきりと違うので、見ていてとても面白いです。ドレスが強いブランドの担当をしていた時に、私の担当の日本のバイヤーはどちらかというとカジュアル目の商品をよく購入され、イブニングドレス系はどのバイヤーも見ていませんでしたが、他の国のバイヤーにはイブニングドレスが強いブランドでした。日本ではイブニングドレスを着る機会がほとんどないですもんね。同じコレクションでも国の違いで、売れるものが全く違うので、それを垣間見てその国がどのような国なのかを想像するのも楽しいです。

コレクションの写真撮影 Albino Teodoro

コレクションの販売時期ですが、ご存知のように、春夏コレクションと秋冬コレクションで別れていて、半年先の商品をバイヤーに紹介し、オーダーをもらってから作り始め、春夏、秋冬シーズンが始まるまでに商品はデリバリーされます。

各シーズンの中にもプレコレクションとメインコレクションがあり、プレコレクションの方が先に紹介され、その後、ミラノのファッションウィークに紹介されるのがメインコレクションになります。当然先に販売をするプレコレクションの方が早くデリバリーができます。高価なブランドはお店も早く販売したいので、デリバリーの早いプレコレクションの方がオーダー金額が多いです。一方のメインコレクションはファッションショーに出す商品もあるので、デザイン性があり価格の高い商品が多いです。その反面、価格も高くなりデリバリーが後になるので、それほどの販売金額にはなりません。

パリのホテルでのショールーム ミラノに来れないバイヤーもいるのでパリでのセールス

日本との大きな違いはこの販売期間だと思います。海外のファッションウィークでは、ファッションウィークにどのブランドも集中させてコレクションを見せます。逆にそれに合わせないとバイヤーからコレクションを見てもらいにくくなります。なので、どこの国でもこの時期にはコレクションが揃っています。日本では残念な事にファッションウィークというものがあまり確立されていないので、一応ファッションウィークがあってもそれ以外の時期にコレクションを紹介するブランドが多々あります。ドメスティックのお店のバイヤーにはまだコレクションを見ることができますが、海外から来たバイヤーは一度に全てのコレクションを見ることができない、ということが起こってしまいます。せっかく東京にコレクションを見に行ったのにコレクションをその時期に見ることができなかったと、よく海外のバイヤーから聞くことがあります。海外からバイヤーを集めるのであれば、ファッションウィークに集中しないと絶対にうまくいきません。これが原因で日本から撤退していった海外の合同展示会をよく聞きます。日本のブランドのヨーロッパでの販売のお手伝いをすることがありますが、日本のファッションの仕組みは日本の市場のことしか考えていないので、日本のファッションを国際化して行くのはとても難しいです。

Antonio Marras Showroom

今シーズンは、コロナの影響で日本でも海外でもファッション業界は多くの打撃を受けています。ただ、いま業績が悪いところは、コロナの問題がある前から色々問題があったところだと思います。このコロナで色々大変なことはありましたが、逆に言えば今の状態なら、これまでのやり方を変えていく勇気を出しやすい時期だと思っています。うまくやっていけばこれからいい時期になっていくと信じています!

Ciao!

最新情報をチェックしよう!