みなさんはペットを飼っていますか?イタリアに来るとよくわかると思いますが、イタリア人はとても動物が好きで、犬や猫を飼っている人も多く、公園などに行くと、たくさんの人が犬を連れています。他の州はどうかよくわかりませんが、ミラノに関して言えば、ほとんどの公園では大きなドッグランが用意され、糞を入れる袋まで設置されています。(今はどうかわかりませんが)
Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリアの生の情報をブログで発信しています。
多くのイタリア人は動物を家族の一員として本当に可愛がっています。イタリアではアパートでも犬が飼えるので、猫や小さな犬だけでなく、結構大きな犬を飼っている人もたくさんいます。残念ながら、一部、ヴァカンス前に犬を捨ててしまう人もいるのですが…、それに対して、毎年政府も夏になると「動物を捨てないように」とTVなどで放送しています。イタリアでは犬などを捨てることは犯罪になります。
私は移動が多いので、動物は飼っていませんが、ずっとイタリアに住んでいることで自然と影響を受けるもので、動物に対する考え方が変わってきました。
というのも、イタリア人の中には動物園の狭い檻の中で動物を飼うことを嫌っている人が結構多いです。イタリアから一番初めに日本に帰った時に、イタリア人の友達二人が遊びに来たのですが、その時、パンダを見せてあげよう、と思って上野動物園に連れて行ったのですが、どちらかというと檻の中にいるパンダをかわいそう、と思っているようでした。
当時はあまりイタリア人のことも知らなかったので、イタリア人がそういう風に思うとは想像もしていなかったのですが、こちらでの生活も長くなり、多くのイタリア人を見ていると、あまり環境の良くない場所で動物を飼うことを嫌っている人が多いです。
それで、以前、ミラノには動物園がありました。ミラノをよくご存知の方は知っていると思いますが、ファッションブティックのたくさん集まったヴィア・デッラ・スピーガ通りからそれほど遠くない、ポルタ・ヴェネツィアにあるインドロ・モンタネッリ公園が昔は動物園だったのです。

1960年代にはそれほど大きくない公園(2ヘクタール未満)の広さの中に、500匹以上の動物が収容されていました。かなり狭い場所に動物たちが閉じ込められていたことと、イタリア人も80年代に動物に対する感受性が変わってきたこととで、ミラノの動物園は多くの報道機関から非難され、ついに1992年に閉鎖させられることになりました。
私も子供の頃動物園に行くのが好きでしたし、イタリアに来た頃も何にも思っていませんでしたが、誰かに何かを言われたわけでもないのですが、イタリア人の動物への対し方を見ていると、自然と動物はなるべく自然の中にいるか、もしどこかで見せるとしてもせいぜいサファリパークのような大きな場所で飼ってあげるほうが良いのでは、と思いようになりました…
Ciao !