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イタリアでスパゲティを食べるのにスプーンを使うのは?

Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリア情報をブログで発信しています。

こんなタイトルの記事がありました。

本場イタリアは使わないのに…日本はパスタに「スプーン」、なぜ使う??

とても興味深い話題だったので、私の意見を書いてみたいと思います。先に言っておきますが、あくまでも私の意見なので、私以外の考え方を持っている人もいると思います。

で、この記事を要約すると、日本ではパスタを食べるのに、フォークとスプーンを使って食べるけれど、イタリアではまだフォークを使うのに慣れていない幼児が食べるとき以外、一般的にスプーンは使わずフォークだけで食べる、と言うものでした。

*注、この記事では『パスタ』と言う表現を使っていましたが、『スパゲティ』と言う表現にしたほうがよかったと思います。それはこのブログを続けて読んでいただければわかります。

一般的にヨーロッパではスプーンはスープを飲むときに使うもので、それ以外では使いません。なので、パスタを食べるときにスプーンを使うことはあまりありません。

記事にあるようにイタリアでは『スパゲティ』を食べるときにはスプーンを使いません。ただ、スープ『パスタ』を食べるときにはスプーンを使います。

豆入りスープパスタ
トルテッリーニ+ブイヨンスープ from Biopresto

まず、この記事では「スープスパゲティ」と言う言葉が出てきましたが、日本のようにスープに入ったスパゲティはイタリアには無いと思います。

カッペッリーニと言うスパゲティのかなり細いパスタをスープに入れる事がありますが、このパスタを入れる時はスープのなかにカッペッリーニが少し入っているという感じで、スパゲティを食べるというよりは、スープを飲んでいる感じです。一般的なスパゲティとスープの組み合わせはないはずです。と言うことは、スプーンを使う必要はないと言うことです。

イタリア人はかなり麺の茹で具合に拘ります。大抵の場合、アルデンテを好みます。それは特にスパゲティの場合なので、スープの中にスパゲティーが入ると、どうしても麺が伸びてしまい、スープスパゲティーはイタリアにはないのではないかと思います。

スープスパゲティがないので、スパゲティを食べるときにはスプーンを必要としないと言うことです。

この記事の締めくくりでは、「料理や食事には『楽しむ』という目的があり、新しい食べ方や使い方、調理法を生み出して進化していくもので、伝統的な食べ方にばかりこだわるのは無意味ではないでしょうか。少なくとも日本にいるときは、日本人の感覚の中で、周囲に不快感を与えない食べ方を心掛けたらよいのではないでしょうか」とあったのですが、最近では海外に行く機会も多いです。

少なくとも日本にいるとき…、とありますが、日本でスプーンで食べている人は海外でもスプーンを使うと思います。それだったら日本にいる時からフォークを使う癖をつけておいた方が良いと思います。

イタリア人がフォークとスプーンを使って食べている外国人を見て、マナーが悪いと思わないにしても、何か変だとは思うものです。

箸の使い方がおかしい外国人を見て、日本人はそれを許したとしても気にはなるだろうし、ちゃんと使える人がいたら、素晴らしい、よく使えるようになったな、と思うものだと思います。フォークを使うことは箸を使うように難しいことではないので、私はスパゲティはスプーンを使わずフォークだけで食べた方が良いと思います。

ps. 私の知り合いのイタリア人も含めイタリアではこうだ、と思っていることが、イタリア南部ではそうでないことがあることが以下のブログで発覚しました。

イタリアにもアイスコーヒーありました!
私はブログを書く前に内容が正しいかどうか一応周りのイタリア人にも確認してから書くようにしているのですが、それでもブログを書いた後に南イタリアではアイスコーヒーを飲んでいる、と言うことだったので、南イタリアは北イタリアと違う場合がある、と言うことでした。

北に住むイタリア人はみんなイタリアにはアイスコーヒーはない、と思っていたので、そこでイタリアの国の広さを知りました。

今回のスプーンの件も北イタリアやほとんどのイタリアではスプーンは使わないと思いますが、あえてミラノから遠いところに住むイタリア人に聞いてみると、南イタリアやサルデーニャではスプーンを使う人も中にはいるようでした。ミラノでは普通と思っていても場所によっては違うところもあるようです。

Ciao !

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