Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリア情報をブログで発信しています。
イタリアの野菜は日本の野菜に比べるとずいぶん形が悪いですが、どれもとても美味しく、なんと言っても安いです。外で開かれるマーケットでは、一般的にキロ単位で売っているので、結構な量を買うことになり、日本の野菜のように長持ちしないこちらの野菜は、早く食べるようにしておかないといけません。
そして、イタリアのマーケットやスーパー、八百屋さんに行くと、日本の野菜に比べてずいぶん野菜が大きいのに驚きます。そして、日本で見ない野菜もいくつかあります。今日は日本ではあまり見かけない野菜3種類をイタリアではどうやって食べるのか紹介したいと思います。
カルチョーフィ(Carciofi = アンティチョーク)
ちょっと苦味があって、日本には似たような野菜はないと思います。強いて言えば筍が一番近いかな? リゾットやパスタにも使え、生でパルミジャンチーズをスライスしたものとサラダにして食べることもあります。
ただ、食べれる部分は結構限られていて、処理するのが少しめんどくさいのが残念です。
このカルチョーフィは大きく分けて2つの種類があり、一つはカルチーフィ・ロマネスキ(Carciofi romaneschi)、もう一つはカルチーフィ・サルディ(Carciofi sardi)と言います。


PASTA CON CARCIOFI E PANCETTA(カルチョーフィとベーコンのパスタ)
材料
- パスタ 320g
- カルチョーフィ 400g
- ベーコン 150g
- 白ワイン 1/2
- 玉ねぎ 1/2
- 塩
- こしょう
- オリーブオイル
- パルミジャンチーズ
- レモン汁 1/2
調理方法
カルチョーフィの先の部分2-3 cmを切り落とし、周りの硬い皮を取り外す。茎の部分は5cm程度残し皮を剥き、カルチョーフィの頭の下に当たる部分も取り除き、半分に切って中心にある産毛のような部分も取り除く。それをレモン汁1/2を入れた水につけておく。
この時点でパスタのお湯を温め始める。
プライパンにオリーブオイルを入れ、粗くみじん切りにした玉ねぎを炒める。
数分してベーコンを加え、焦げ目がつくまで炒める。
カルチョーフィをくし切りにし、フライパンに加える。
塩とこしょうを入れ、蓋をして7、8分炒める。
パスタ(ペンネ、フジッリ)を茹で始める
プライパンのカルチョーフィにワインを入れる。
アルコールが飛んだらパスタを入れる。この時水分が少ないようだと、あらかじめとっておいたパスタを茹でた時に使ったお湯を足す。
パルミジャンチーズを入れる。
フィノッキオ(Finocchio = フェンネル)
日本で近い野菜と言えばセロリになるかもしれませんが、そんなに癖はありません。どちらかと言えばスッキリした味です。
サラダなどによく入っていますが、火を通して食べることもできます。
FINOCCHI GRATINATIN
材料
- フィノッキオ 3つ
- バター 50g + 50g
- 牛乳 300g
- 塩
- こしょう
- パルミジャンチーズ 大さじ4杯
調理方法
フィノッキオの鞘の部分と外の硬い部分、そして先の部分を取り除き、玉ねぎのようにくし切りにする。
30gの バターをフライパンに入れ、温めバターが溶けてきたらフィノッキオを表面に入れ、両面1分から2分ずつ焼く
全部焼けたらフライパンに全て戻し、沸騰した牛乳300gを入れる。
塩、こしょうを入れる。
弱火にして10分焼く。
牛乳が蒸発したらフィノッキオを取り出し、オーブン用で焼く容器に移し替え、その上に大さじ4のパルミジャンチーズをかける。
バターを上から乗せ、200度で15分温める。(上の部分がこんがり焼けるまで)
ラディッキオ(radicchio = チコリの一種)
ラディッキオは少し苦味のあるチコリのような野菜で、火を通しても歯応えがしっかりしているところが、日本の野菜にはないように思います。そのままグリルをしてオリーブオイルを上からかけて食べたり、ラディッキオとスペックのリゾットが有名で、私も大好きです。スペック(SPECK)はイタリアの北東部トレンティーノ・アルト・アディジェのスモーク生ハムです。
Risotto cremoso al radicchio e vino rosso
材料 二人分
- イタリア米(Carnaroli) 300g (ヴィデオでは200gと言っていますが)
- ラディッキオ 350g
- 玉ねぎ 小一つ
- コンソメスープ 600ml
- 赤ワイン (メルロ) 1カップ
- 塩
- バター 20g
- パルミジャンチーズ 30g
調理方法
たまねぎをみじん切りにする。
ラディッキオを小さめにきる。
オリーブオイルを入れる。
玉ねぎを炒め、透明になったらラディッキョを入れ、塩を入れる。
お湯を沸かしてコンソメを入れ、コンソメスープを作る。
少しだけ炒めた玉ねぎとラディッキオにスプープを足し炒める。
10分から15分経ったら米を入れる。
ワインを入れる。
ワインが乾いてきたら スープを入れる。
スープはたくさん入れず、少しずつかき回しながら足して行き、スープが乾いてきたところにまた少しスープを足すことを15分から16分程度繰り返す。
米の硬さが自分の好きなところの少し手前で止める。
バターを入れる。
チーズを入れる。
蓋を閉めて少し置いておく。
どうでしたでしょうか?
この3種類の野菜、私はどれも好きですが、慣れていないと少し難しい人もいるかもしれません。それでも何度か食べていると慣れてきて、いずれは美味しいと思うようになると思います。
これらの野菜を見かけることがあったら、ぜひ試してみてください。
Ciao !