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フリウリの伝統シューズ「スカルペッテ」

ブログ Francesca

Carissimi Buongiorno!

今日は少しファッションについて話してみましょう。なぜかって言うと、私の地元フリウリにあるたくさんの驚くべきことの一つに、私の大好きなファッション業界に関連することもちゃんとあるからです!

順を追っていきましょう!

この靴はフリウリのさまざまな地域で千年もの間にわたって作られてきました。家族全員のために女性が作った、生地でできた靴で、とても長い文化の歴史と伝統を持ち、使い古しの物を集め再利用する、と言う考え方を完全に形にしたものです。

伝統的なスカルペッテ

「スカルペッテ」(Scarpet)作りが最初に書面で記載されたのは19世紀に遡ります。しかし、この靴づくりの伝統はおそらくはるかに古く、生地の切れ端やその他の材料、それよりもっと粗末な素材でさえ貴重であった時代にそのルーツがあり、使い古しの物を集めて再利用する、と言うことを目的に作られた靴なんのです。

女性たちは「奇跡」の匠で、ごく僅かな生地の切れ端と紐だけで、家族全員のために靴を作っていました。

季節ごとにさまざまなバリエーションが作られるので、冬は足を暖かく保ち、夏は高温から足を守りました。なので、これらの靴は四季を通して気持ちよく履くことができました。

スカルペッテはパーティーの靴で、結婚式の日に花嫁が着用したものでもありしたが、昔からの伝統に従い、入手可能な生地のみを使い、生地を重ねてより耐性のある靴底を作成したものでした。

おそらく世代から世代へと千年もの間受け継がれてきたものです。各地方によって、装飾やトウの形に変化を持たせるのではなく、それぞれ独自の刺繡やステッチが他のエリアとは異なるバリエーションを持っていました。

ベルベットのスカルペッテ

スカルペッテはキャンバス地、バルベット、もしくはその他の再利用生地、または古い自転車のタイヤ、段ボールのパッケージの切れ端、コーヒーを入れる袋の断片(ジュート)で作られた室内履きのスリッパのような軽い靴で、使用素材は使うシーズンに合わせて選ばれます。全て手縫いで、一般的には花をテーマにした刺繡や装飾があしらわれています。

自転車のタイヤ

この靴の重要な特徴的は、生地の端切れを重ね、靴を補強するためにそれをひもでハンド・キルティングして作ったソールです。製造技術と靴のスタイルは何世紀にもわたってほとんど変わっていませんが、装飾、刺繍それに柄は時代似合ったものが使われ、クラッシックで伝統的な形を保ちながら、かつ各々の好みに合ったスカルペッテを見つけることができます。

鮮やかな色のスカルペッテ
今風のスカルぺッテ

時が経つにつれ、古代フリウリの靴はベッルーノ・ドロミーテやトレヴィーゾ・プレアルプスなどの近隣地域にも広がり、18世紀にはゴンドラ漕ぎも履くようになりました。

しかし今でもフリウリ・ベネツィア・ジューリアは、この素晴らしい生地でできた靴の故郷です。ウーディネにあるザノン通り(via Zanon )のマーケットでさまざまな形や色のスカルペッテを購入することができます。

Alla prossima!

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ザノン通り(viaZanon)のマーケット
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