イタリアで大いに尊敬すべき人

  • 2020-06-23
  • 2020-06-23
  • Italia
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Buongiorno!  takaoです。

イタリア人は見た目いつも楽しそうであまり苦しそうな姿を他に見せないので、傍から見ると何も困った事なくいつも幸せそうに見えるのですが、当然彼らは彼らなりに問題はあるし、悩んでいる事もたくさんあります。それでも、あまり自分が悲しんだり苦労をしている事を他に見せないことが多い様に思います。

イタリアで尊敬に値する人は数人いますが、その中でも元F1レーサー、アレックス•ザナルディ(Alessandro Zanardi)の努力とそのポシティブさはいつも感銘を受けます。今日は彼のことを書くことにします。

アレックス•ザナルディはイタリアはボローニャに生まれた現在54歳のレーサーです。1979年交通事故で姉を亡くしています。F1では1991、92、93、94年、そして99年には名門ウィリアムスでドライバーをしていました。その途中の97年と98年にはカートで世界チャンピオンも獲得しています。

F1を去った後、2001年にまたカートに戻りましたが、それほど良い結果を残すことができませんでした。その年の9月、ドイツのラウジッツリンク(Lausitzring )では22番目からのスタートにもかかわらずトップに立ち、レースも後13ラップのところで、ピットアウト直後に出口が水とオイルで濡れていたためスピンをしてしまい、そこに320Km/hで走っていた後続車とクラッシュ、2台とも大破し、アレックスの乗っていた車の前半分はすべてなくなっていました。

この事故でアレックスは生死を争いました。幸い命は助かりましたが、6週間の入院と15の手術を受け、両脚切断という結果になってしまいました。

普通だとそこで彼は過去の人になってしまうのですが、この辺りから彼の人格がよくわかる様になってきます。事故があった年の12月、ゴールドヘルメットという賞を表彰される時、彼は車椅子から立ち上がり、モーターサイクルの世界に再び挑戦する、と発表し、多くの人を感動させました。その時彼は、「また足が骨折したとしても、今回はアレンレンチだけで元どおりになるし、裸足で歩く事もなくなったので風邪をひかないで済む」と会場を沸かせました。

2003年、ドイツのラウジッツリンクのカートレースでは、アレックスは2年前に恐ろしい事故を起こしたこのサーキットに戻り、レースで残っていた13ラップを走ります。そのタイムラップは非常に早く、もしもこの選手権に参加していたら5位からのスタートができたほどでした。

この実績のおかげで、アレックスはレースに戻ることができ、2005年に行われたドイツグランプリの第2レースで優勝、イタリアのスーパーツーリスモ選手権も制覇しました。 2005年10月にはイタリアのレース場バッレルンガで開催されたヨーロッパ•スーパーツーリスモ•チャンピオンシップの最初のレースで優勝し、2006年には2回目の国際勝利を収めました。 

大きな事故後のアレックスは、「もし雷が私の体に落ちてきて、それが怖いからもう外に出ない、というのは生きるのをやめるのと同じ事だ、私は私の人生を楽しむ」と言っています。

ラウジッツリンクの事故の後スポーツマンとしてだけではなく、逆境に対する彼の前向きな姿勢は、多くの人が評価をし感銘を受けました。

2007年にはモータースポーツだけではなくニューヨークマラソンに参加し、最初のマラソンにもかかわらず4位という成績を残しました。

その後ロードサイクリングにも参加し始め、2011年の世界選手権では、タイムトライアルで銀メダル、ハンドバイクのカテゴリーで新記録を樹立しました。2012年3月18日、彼はローママラソンで優勝し、再びコースの記録を打ち立てます。

ロンドンパラオリンピックでは、ハンドサイクル•タイムトライアル、ハンドサイクル•ロードレースの二つの種目で金メダルを取り、閉会式では彼がイタリアチームの青い旗を持ちました。10月4日にはロンドンパラオリンピックの結果の評価で、彼は国際パラリンピック委員会のオンライン調査で「今月のアスリート」に選出されました。

彼はコロナ後も、コロナで大打撃を受けたイタリアの再出発を願っていました。6月19日先週末の日曜、トスカーナ州で彼自身が作ったイタリアを応援するたの慈善事業Staffetta Obiettivo Tricoloreというリレーにロードサイクリングで参加していたのですが、下り坂で反対方向からやって来たトラックに衝突し現在まだ危篤で大変危ない状態です。

これだけみんなに夢と希望を与えてくれているアレックス•ザナルディ、今回もまた今までの様に立ち上がってみんなに希望を持たせて欲しいです。 Forza Alex!

Ciao! 

Alex Zanardi

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