Buongiorno、 takaoです。
この夏でイタリア生活31年になりますが、お恥ずかしながらこれまでイタリア語で本を読んだことがありませんでした。去年の10月ごろから急にこれからの時代、たくさん勉強をしていかないといけない、と本気で考えるようになり、それからイタリア語の勉強のし直しと、2020年には必ず1冊はイタリア語の方を読むと決めました。
今年になって日本からミラノに帰ってきて、まず友達に私が読むのに推薦する本は何かを聞き、すぐに2冊ほど購入しました。何か決めてやった方がうまくと思い、毎日少ないですが、最低2ぺージは読む事にしました。普段は仕事でイタリア語のメールのやりとりをしているのですが、私は初めイタリア語は耳から勉強してきたので、メール程度なら良いのですが、いざ本を読むとなると拒絶反応を起こしてしまっていました。昨年からもう一歩成長しなければと思っていたので、嫌々ながらも読み進んでいくことができました。
ただ、読んでもあまりよく意味がよくわからない…メールなどでは問題がないのに、あまりよく意味がわからないのです。最終的に読み終えることができたのですが、ほとんどその本の内容はわかりませんでした… なぜよくわからなかったか、読み終えてから考えてみたのですが、この本は1976年の本で、当時のトレンドを追っかけているような本で、当時の流行の言葉や、その当時のことをよく知らないとわからないような内容でした。いずれにしてもあまり面白い本ではなかったのでまあ良いのですが…
このブログでは初めてイタリア語で本を読んだことを書きたいのではなく、今回のコロナ問題で悪かったことも多いけれど、良いこともたくさんあったということを書こうと思っています。
今回のコロナ問題で、イタリアのファッション業界は大きな打撃を受けています。それは今でも進行形で、これから潰れていくところもかなり出てくると思います。ミラノにある唯一のデパートLA RINASCENTEも人がかなり少ない様です。私自身にしても、最近はイベントのコンサルタントなども多くやっているので、かなりの仕事がなくなりました。ものもあまり売れていません。ここ3年くらい、これまでのファッションのやり方は古くなっていて今の時代に合っていないので、これからやり方を変えていかなければいけない、とずっと思っていて、ただ、そうは考えてはいるものの、少しずつはやり方を変えるようにしていても、大きな変化をさせることはできていませんでした。私のようなものでもそうなので、大手の会社はもっと大変だと思います。今回のコロナの影響で、日本でも大手の会社が傾いたり、大きな打撃を受けていますが、それは決してコロナ問題がおきたから起こった問題なのではなく、それ以前から今の時代にあっていないやり方をしてきていてそれが今回のコロナ問題で表に出てきたのだと思います。ある意味、今回のコロナ問題は、私も含めそれをみんなにわからせてくれたと思っています。
ミラノは3月8日にロックダウンに入り、私のほとんどの仕事もストップしていたので、かなり自由になる時間がありました。仕事がない判明、やりたいことがいくらでもできる良い時間でした。ロックダウンが始まる前に例の本を読むこと、イタリア語のまだ知らない単語を覚えていくこと、日本の歴史の本を毎日3タームずつ勉強して行くこと、日本の本を読むことを1日の目標にして毎日勉強をする事にしました。あっ、もう一つ、勉強になるYouTubeを見る事。
最近、記憶力がかなり衰えてきていて、イタリアに来てすぐの時のように単語もなかなか覚えていけないので、なかなか前に進んでいかないな、と思っていたのですが、集中して勉強していたら、始める前に思っていたよりも結構覚えているもので、覚えては忘れ、忘れては覚え、を繰り返して行くうちに少しずつ覚えて行くようになりました。それ以外に大きな発見をしたのは、ただ単にインプットするだけでなく、アウトプットをすることがとても大切だということでした。イタリアに来てすぐは全く単語を知らなかったので、その分割と簡単にたくさんの単語を覚えていけたのですが、正直な話、今まで覚えてこれなかった単語というのは、喋っていてもそれほど頻繁に出てこなかったり、とにかく覚えにくい単語というのが多いです。あまり使わない単語は流石に忘れてしまいます。その反面、コロナの問題がで始めた時、コロナのニュースをよく見ていたし、そこで新しい単語が出てきても、その単語はそれから頻繁にニュースにでてきたり、人と話をするときにはどうしてもその単語を使うので、だんだん覚えていきました。歳をとってくると確かに物覚えは若いほど良くありませんが、必要であればまだまだいくらでも覚えることができることを自覚しました。
そこにいるあなた、歳をとったから覚えられない、というのはやめましょう!
それにもう一つ思ったのは、言葉はやはり現地にいて学ぶのが一番いいです。私のようにイタリアにいても自分一人で勉強するとなかなか覚えられません。しかしニュースで聞いた単語を覚えて、他の人と話をするときに使ったりしていると、少しずつ覚えて行くことができます。よく語学後の教材で「3ヶ月みっちり勉強すれば言葉がペラペラになる」とかいう宣伝を見かけますが、3ヶ月一生懸命したくらいで外国語がペラペラになるわけはありません。ましてやそれも日本にいて… 海外にいると否が応でもそこの土地の言葉が聞こえてきます。残念ではありますが、語学はじっくり時間をかけて着実に覚えて行くものだと思っています。
締め括りですが、今回のコロナ問題で、大変なことが多くありましたが、これまでのやり方に問題があると思っていたことは、やはりうまくいかなくなってきています。それについて、新しいやり方についても色々考えることができ、そのいくつかはやり始めています。また、いろいろな勉強をすることができたので、不段ではできない新しい発見もできて、ポジティブなことも非常に多かったロックダウンとその後になりました。
ちなみに、今2冊目の本を半分まで読んでいます。内容も問題なく面白く読めているし、読むスピードもかなり速くなってきています。
Ciao!