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ローマで一番好きな場所

Buongiorno! takaoです。

イタリアの首都ローマ、この街は私が初めて行った海外の街です。学生の時に学校のヨーロッパツアーに参加し、ローマに入り、フィレンツェ、ミラノ、フランス、スイスそしてロンドンをまわりました。

当時はイギリスが好きだったので、私にとっては一番最後に一番好きな街に行く事になっていました。このツアーに行く前はイギリス以外の国や街はそれほど気になっていなかったのですが、ローマ着いてとても歴史が感じられ、意外にもとても気に入ってしまいました。8月でとても暑かったのを覚えています。その当時イタリアに30年以上も住む事になるとは思ってもいませんでした。

ローマは紀元前753年から建てられた街なので、多くの歴史的建造物を見ることができます。ローマの良いところは、有名な歴史的建造物はみんなそれほど距離が離れていないので、全て歩いて見てまわれることです。

イタリアに住んでいるにもかかわらず、長い間ローマに訪れる機会なかったのですが、2015年ごろから仕事で何度か行く機会に恵まれ、再びローマ帝国時代に建てられた多くの美しい建造物を見ることができました。

その時まで行ったことがなかったのですが、この時初めて行き、とても気に入った場所がこの世界遺産の1つでもあるパンテオンです。何のあてもなく夕方のローマの街を歩いていたのですが、角を曲がったらいきなりパンテオンが現れてきました。他の歴史的建造物は大体小綺麗にしてありますが、このパンテオンは飾りっ気がなく、ちょっと小汚いところがとても男性的でかっこ良いです。

最初のパンテオンは紀元前27年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの義理の息子であり友人であり協力者だったマルクスウィプサニウス・アグリッパによって建造されましたが、後に火事で焼失してしまいました。パンテオンはローマ皇帝によって作られましたが、7世紀初めにサンタ・マリア・デッラ・ロトンダ(サンタ・マリア・アド・マティーレ)として、キリスト教の大聖堂に生まれ変わりました。

2代目のパンテオンは118年から125年に掛けて、ローマ皇帝ハドリアヌスによって再建されました。現在見ることが出来るのはこの再建されたパンテオンです。ハドリアヌスは1代目のパンテオンを建設したアグリッパが作ったアプローチの位置の向きを180度逆にして、新しい寺院の前に大きな柱廊の広場を開きました。初め建てられたものより現在のパンテオンの方が大きいです。

パンテオンの中には無料で入ることができます。内部にあるクーポラ(丸い天井の部分)はとても綺麗かつとても現代っぽい様式です。ちょうど真ん中のところには直径9ある「パンテオンの目」が開けられ、日中には神秘的な光がここからさしてきます。クーポラの高さも、この建物の円堂にあたる部分の直径も同じ43.2mになります。

このパンテオンには、イタリア王国の初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世と、ルネッサンス時代に活躍した画家、建築家のラファエロの墓もあります。ラファエロは生前からこのパンテオンに墓を作って欲しいと言っていたそうです。

とても神秘的な建物です。私は暗くなった夕方に行くのをお勧めします。

Ciao!

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