Buongiorno!
イタリアでは今の時期からかなり暑くなり、7月で最高になって、8月に中盤から夕立が増え始め、少しずつ涼しくなっていきます。
普段のイタリアの今の時期だと夏のバカンスの話で持ちきりです。バカンスのために仕事をしているとも言えるイタリア人は、以前はほとんどの人が8月にバカンスをとっていましたが、最近はバカンスを分散して取るようになりましたが、それでも多くの会社、工場は8月に2週間程度のバカンスをとっています。特に8月15日、聖母被昇天の祝日のある週はほとんどの人がこの週に休みをとっています。バカンス前の今の時期のイタリア人はみんなストレスが少なくなり、目に見えて生き生きいしてきます。
イタリアで好きな州に関しては以前ブログにも書きました。イタリア で一番好きな州1、イタリア で一番好きな州 2、

この8月の真ん中、ビジネスの街ミラノはほとんどの人がいなくなり、街はとても寂しくなってしまいます。その時はちょっと寂しい感じがするのですが、道も混まず駐車場も見つけやすいので、仕事をするには最適です。初めは寂しかったものの、人の少ないミラノに慣れてしまうと、8月末みんなが戻って来ると、ちょっと鬱陶しく思ってしまいます。調子の良いもんですね。
今年はコロナの問題で、いつもの夏とはかなり違ったバカンスシーズンになってしまいそうです。おまけに今年は今のところはかなり寒い日が続いています。精神的にいつものようにこれからバカンスシーズンっていう感じになっていきません。
一般的にイタリア人は海が好きな人が多いので、バカンスに海に行く人が多いです。他にはアルプスなどもあるので夏山、バカンスの半分海に行って半分山に行く人も結構います。イタリア人はそれほど金持ちではなくても海もしくは山に別荘を持っている人も多いです。その他では芸術都市(パリ、フィレンツェなど美術館などの多くある都市)や、アジアやアメリカなど遠くまで足を伸ばす人もいます。
これから規制は段階的に緩和されていく物の、まだヨーロッパでは多くのコロナ感染者がいるので、今年の夏は海外に旅行する人は大分少なくなると思われます。また、観光産業がとても重要なイタリアでは、コロナの影響で多くの打撃を受けており、政府としても国民になるべくバカンスはイタリア国内で取るようにと呼びかけています。今年はバカンスにイタリアの宿泊施設に予約をすると、1家族500ユーロまでのボーナスが支給されます。
ちなみにイタリア近辺の国境は以下のように開放されます。
ギリシャ(エーゲ海がとても綺麗なので、多くのイタリア人もバカンスに訪れます)6月15日からヨーロッパの国に対して国を開けますが、イタリアからで、私の住むロンバルディア州、ピエモンテ州、ベニスのあるベネト州それにエミリアロマーニャ州からは6月いっぱいまで入国後に検査をされ、ネガティブで7日間、ポジティブだと14日隔離されます。
フランス (イタリアの隣の国なので、車で行けます)入国時に入国目的を記入する用紙を渡されるので、それに記入すればイタリアからでも入国可能。
ドイツ (イタリアからドイツまで車で行くには、スイスもしくはその他の国を経由しなければいけません)イタリアと他の多くのEU諸国は6月15日までは入国不可能。
スペイン (イタリアからスペインまで車で行くには、フランスを経由します)7月1日から隔離されずに入国できます。
スイス (イタリアのすぐ北、ミラノからだと車で1時間くらいです)6月15日までは国境を閉めていますが、その後ドイツ、フランス、オーストリアは入国でき、イタリアは7月6日までには入国できるようになるだろうとの事。
オーストリア (イタリアの隣の国なので、車で行けます)ドイツ、スイス、リヒテンシュタインからは6月15日から入国可能。イタリアからの入国はまだ決まっていません。
今年のイタリア人の夏のバカンスは、ソーシャルディスタンスも保たないといけないので、ひと気の少ない場所を探していく人が多いようで、山に行く人が増えているようです。ちなみに昨年の調査では、山に行きたいと思っていた人が18%だったのが今年は23%。反対に昨年芸術の街に行いと思っていた人は37%いたのですが、今年は15%に留まったそうです。なるべく人の少ない場所をみんな選んでいるようです。
また3月に開始されたロックダウンでは、遠くの国に行っていて、戻ってくれなかった人もいたり、国によってコロナの対策の方法も違ってくるので、それほど遠くにはみんないけないと思います。今年はいつもとは違ったバカンスになりそうです。いつ日本に帰れるんだろう?
Ciao!