イタリアの車事情

  • 2020-06-04
  • 2020-08-15
  • Italia
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Buongiorno!

今日はイタリアの車事情について書こうと思います。

車社会

イタリアは日本よりも車社会で、1家族で所有している車の数は日本より多いです。いや、今調べてみたら世界で一番多いそうです(89%の家族が1代の車を持っているとのこと、ちなみにヨーロッパは79% 2015年資料)。日本だと東京のような大きな街では、交通手段も発達しているので、わざわざ車を買う必要もないですが、イタリアの場合は日本ほど人口が都市部に集中していません。イタリア人、いやヨーロッパ人の多くは、のんびりしていてスペースにもゆとりのある少し田舎に住むのが好きな人が多かったり、地元を出ない人も多いので、それだけ車も必要になってきます。仕事で、大きな会社の本社に行くことがありますが、普通日本だったら東京、地方都市でも大きな街の中心地に本社があることが多いですが、イタリアでは色々な産業が地方に分散していることも多く、ミラノやローマばかりに本社が集中しているわけではありません。私の関係しているファッションの業界だと、シルクの生地はコモ、ウールはビエッラ、安いニット製品はカルピ、上質のニットはウンブリア、革製品はフィレンツェ付近、と言うふうにそれぞれの産地に産業が分かれていて、そこに本社があり、結構田舎の何にもないところに大きな近代的な本社があったりします。そう言った地方の会社には大きな駐車場もあるので、ほとんどの人は車で出勤しています。もう一つの理由は電車などの公共の乗り物が日本のようにうまく機能していないので、結構時間が遅れたり、本数も少なかったりするケースも多く、それなら車で行った方が良い、というふうになるのだと思います。私も以前郊外に住んでいた時にはかなりの距離を運転していました。今はイタリアも新幹線(Freccia Rossa)ができたので、すごく便利になりましたが、以前インターシティーしかなかった時は、ミラノからフィレンツェまで300kmしかないのにかなり時間がかかっていたし、インターネットもなかったのでオンライン予約もできず、駅もすごく人が並ぶので、電車に乗る40分前には駅に行っていないといけませんでした。それでもなかなか列が進まず、遅れそうになったことが結構ありました。人によっては前の日にチケットだけを駅に買いに行っている人もいました。ほんとイタリアは何をするのにも手間がかかりました。インターネットができて本当に便利になりました! ということで、フィレンツェまで大体車で行っていました。イタリアの新幹線はとても安いので、今となっては車で行こうとは思いません。 

運転

イタリア人は車の運転が好きな人も多いし、運転がすごくうまいです。特に女性で上手い人が多いように思います。ただ、イタリア人の運転は乱暴で、ルールーを守らない人も多いので、結構事故は起きます。イタリアに来てすぐの頃は交通違反をしても点数制度は無く、違反をしても罰金を払うだけだったので、特に大きな高級車やスポーツカーを運転している人のマナーが悪かったです。高速を運転していたら、それこそ時速200km以上でビュンビュンぬかされていました。ミラノからボローニャまで180kmあるのですが、1時間で帰ったと自慢していた人もいました。ちなみに高速道路の最高速度は時速130kmです。最近は地球の温暖化でかなり霧が少なくなりましたが、90年代までは冬にはかなり深い霧が出ていました。イタリアは同じような建物ばかりなので、自分の家もわからなくなることが時々ありました。本当の話です。そんな中でも時速100km以上で飛ばして行く車が多かったです。どこかで事故や故障で車が止まっていたり、何か大きなものが道に落ちていたら絶対に事故をしてしまいます。実際その頃は霧が原因で、しょっちゅう玉突き事故が起きていました。

あと、イタリア人は駐車をするのがすごく上手いです。日本から来る人の話だと、日本ではあまり縦列駐車をすることがない、ということなのですが、イタリアでは基本縦列駐車です。イタリアは駐車スペースも少なく、少しぐらい車の前後を当ててもそれほど問題ではないので(流石に人が乗っていて当てたら文句を言われますが)、あてながら駐車を覚えて行くのだと思います。私も駐車をしたら日本から来た人にいつも驚かれます。自分でも縦列駐車は結構上手い方だと思います。

どうやって停めたのか?
どうやって出るんだろう?

駐車事情

イタリアでは車を買うのに日本のように車庫証明は必要ありません。ミラノ市内だと場所によってゾーンが分かれていて、自分が住んでいるゾーンの駐車許可書を市役所でもらい、そのゾーン内なら駐車をすることができます。その場合は道に黄色いラインが引いてあるところがそのエリアに住んでいる人が車を停めてめて良い場所です。それ以外で青いラインのある場所は、8時から19頃時まで(場所によって違います)の間はお金を払う機械が道にあるので、そこにお金を入れると何時までとプリントされたチケットが出てくるので、それをフロントガラスの近くにおていとかないといけません。大きな街の中心にはないですが、白いラインもあって、そこはそのゾーンに住んでいなくても、お金を払わなくても駐車することができます。自分の住んでいるところの黄色いラインのところに車を停めると言っても、場所が決まっているわけではないので、スペースがないと車を停められません。私は飲料水を一度にたくさん買っておくので、飲料水を買う時には車でスーパーに買いに行くのですが、住んでいるアパートの真前に駐車スペースがあることはほとんどないので、まず車をアパートの前に停め、水などの買い物をおろして家に入れてから駐車しに行くのですが、時々その水を買ったスーパーマーケットよりも車を遠くに停めないといけないこともあります。なので、私が住んでいる近くの駐車スペースがあいてそうな時間を狙って買い物に行かないといけません。ちなみに駐車違反をした場合、駐車禁止での罰金の金額は、幸運なことに最近は罰金を取られたことがないので、よくわからないので、今いくらか調べてみました。以前は41ユーロだったのですが、現在は駐禁をもらって5日以内に支払えば、28.70ユーロ(3.400円)になったそうです。それほど高くはないですね。

道の左側、向こう側のように以前は斜めに駐車できていた

街の中心に車で入るのにはお金がかかる 

ヨーロッパでは車の排気ガスによる公害が大きな問題になっています。(ブログで紹介しています。ミラノの公害問題)特にミラノは北にはアルプス、南にも山に囲まれているので。排気ガスが溜まると雨が降るか強い風が吹くまで排気ガスが溜まり、ヨーロッパの中でも一番に空気の汚い街なのだそうです。実際、私の家の前の道はそれほど交通量は多くないですが、それでも2、3日したら部屋のテーブルの上など煤だらけになります。車も4日もすればすごく汚れています。今乗っている車を買う時に、黒い車を買うつもりだったのですが、すぐに汚れるので、黒い車を買うのをやめました。先日終わったミラノのロックダウン中は車もほとんど通っていなかったので、これまで経験したことがないくらいミラノの空気は綺麗でした。いつもなら週に2、3度は拭き掃除をしないとホコリが溜まるのですが、2週間くらいしてもそれより綺麗なくらいでした。ミラノの知り合いの多くが言っていたのですが、今年は空気が綺麗だったので、植物がこれまで見たことがないくらい良く育ち、死んでいたような植物の花も綺麗に咲いたそうです。そんなこともあり、ミラノ市もかなり厳しく公害への取り組みをしています。現在は城壁こそありませんが、ヨーロッパの街は昔城壁に囲まれていました。車の量を減らすために、現在では、昼間に以前あった城壁より中心(エリアC)に入るには1日5ユーロ支払わなければなりません。中に入っても別に駐車場もお金を払わないといけないので、結構な金額になります。私は、最近ほとんど車で中心地に行くことはありません。昔はドゥオーモの横に車停めていたこともあるのに。

エコ化への取り組み

中心地に入るのにお金を払わないといけないだけでは無く、車をなるべく使わないようにするため、前記のエリアCもそうですが、市も様々な政策をとっています。一方、イタリアでは車の産業はとても重要なので、むつかしいところです。例えば私の家の前の道、以前は片側1車線で、2車線車が通れ、駐車スペースも車を道に対して斜めに停められるようになっていたのですが、今は片側1車線の一方通行になり、その代わり自転車レーンができ、斜めではなく、縦列駐車しかできなくなりました。(ブログで紹介しています。ミラノでは自転車で移動すべし!)この界隈は車の停められる台数がかなり少なくなったそうです。以前は駐車する場所をすぐ見つけられていましたが、最近はかなり大変になってきたことは前にも書きました。その他、市が運営しているレンタサイクルはかなり増え、多くの場所で自転車を借りれるようになりました。また、自転車だけではなく、車やバイク、それに今流行りの電動キックボードのレンタルも普及してきています。

イタリアでは車はどちらかと言えば足として使っているだけなので、動けばいい、という感覚の人も多いです。なので、車も結構小さいものが多いし、(ちなみに軽はありません、その代わりスマートが多いです)そんなにしょっちゅう車を洗うわけでもなく、空気も汚いこともあって、かなりよごれています。近年エコ化も進み少しずつですが、車に乗らない人も増えてきました。私もここ10年くらいはほとんど自転車で移動するようにしているので、自転車レーンが増えてくれて助かります。

まだまだイタリアの車事情について話したかったのですが、他にもたくさん話すことがあるので、今日はこの辺でやめておきます。

Ciao!

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