イタリア で一番好きな州 2

昨日のブログはフィレンツェで終わってしまったので、続けます。

イタリアに住んで31年、流石に北から南まで色々な所に行きましたが、その中でも私が一番好きな州といえばフィレンツェ、ピサそれにシエーナのあるトスカーナ州です。この州にはフィレンツェをはじめ、6つの世界遺産があります。

フィレンツェはルネッサンス発祥の地で、中世に栄えた街です。街の中心には歴史的建造物もたくさんあり、とても美しい街ですが、私の好きなもう一つのトスカーナは、丘の連なった自然の中にある光景です。残念ながら車で行かないと不便なので、ちょっとした観光では少し行きづらいかもしれませんが、車をレンタル出来たり、少し時間の余裕があるならば、是非行ってもらいたい場所です。

イタリアの観光地ではよく盗難にあったりしますが、スリなどは、あまりイタリアに慣れていない人の多く集まるところに集まって来ます。トスカーナの丘陵地帯は人も少ないので、そう言ったリスクが少なく、緊張無くのんびりと観光できます。

フィレンツェからシエーナに向かいちょっと郊外に出ると「キャンティクラッシコ」などのワインで有名なキャンティ地方があります。この地域はイギリス人のファンも多く、スティングもこの辺りに別荘を持っています。フィレンツェ自体それほど大きな街では無いので、少し車を走らせると、のどかな田園夕景が現れます。この一帯から丘陵地帯が広がっていきます。

san-quito-dorcia

もし車で行かれる場合は、あえて街での宿泊をさけ、郊外のアグリツーリズモに宿泊することを強くお勧めします。このアグリツーリズモというのは、文字通り、(Agriculture=農業、Tourism=観光事業) 本来農業に携わっている人が、副業として観光客に食事や宿泊を提供する仕組みで、ちょっと調べてみたら、この仕組みはヨーロッパと日本で行われているとのことでした。周りに建物もない、自然の中に宿泊できるので、とてものんびりと滞在することができ、場所によってはプールがついている所も結構あります。

Castiglione d’Orcia
Castiglione d’Orcia

これまで前置きが長くなりましたが、トスカーナ地方で特に私の好きな場所は、ヴァル・ドルチャ (Val d’Oricia = オルチャ渓谷)という地域で、昔フィレンツェでポストカードを見ていた時に、丘陵地帯にたくさんのケシの花が咲いているポストカードがあって、ここは一体どこだろう?といつも気になっていたのがこの場所でした。

春のVal d’Orcia
秋のVal d’Orcia
秋のVal d’Orcia

この辺一帯は、丘陵地帯が続きます。この場所が印象的なのは、シーズンによって様々な表情を持っていることです。春、夏はグラデーションの効いた緑が印象的で、秋にかけては黄色っぽい色に変わっていきます。以前フィレンツェで見たポストカードにもいくつかの季節の写真がありました。その中でも特に注目すべき場所は、美しく並ぶ丘々の一部にポツンと一か所だけ糸杉が群れをなしているポイントです。この場所は誰が写真を撮っても素晴らしい写真に仕上がるのは間違えなしです! ヴァル・ドルチャは2004年にユネスコの世界遺産の一つに認められています。

糸杉の並木道

もう一つこの辺りで印象的なのは、道からヴィラまで続く糸杉の並木道です。この糸杉は大昔地中海東部から持ち込まれ、エトルリア人によってこのトスカーナに運び込まれたそうです。長細い糸杉が道からヴィラへと規則正しく美しく並んだ光景はいかにも『トスカーナ』って言った感じです。

この辺りにきたらバーニョ・ビニョーニ (Bagno Vignoni) にも足を運んでみてください。村の中心には大きな長方形の浴場があります。ここには地下1000mから湧いてくるお湯があり、かなり昔からこの場所は温泉として使われ、多くの重要人物もここで疲れを癒したそうです。

フィレンツェ、シエナとはまた違ってのんびりとした光景が楽しめます。車でいけるのであれば絶対にお勧めの場所です!

トスカーナ州にはまだまだ他にも綺麗な場所がたくさんあるので、また紹介します。

Ciao!

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