G-BFD514V98E

日本とイタリアどっちが物価が安い?

Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリア情報をブログで発信しています。

よくイタリアは日本に比べて物価が高いかと聞かれますが、返事をするのはなかなか難しいです。物価が高いのと、生活するのに高くつく、と言うふたつのことは、同じことではないからです。また、生活スタイルの違いによっても出ていくお金は変わってきます。

今日はイタリアと日本、どちらが生活をするのに高くつくかお話ししたいと思います。

ちょっと長くなりそうなので、今回は食事と飲みについて話そうと思っています。

先に結論から言ってしまうと、私のライフスタイルからいうと、イタリアで生活する方が、日本で生活するよりも安くつきます。これは必ずしもイタリアの物価が安い、ということではありません。イタリアの方が日本よりも高いものもたくさんあります。

ちなみに、日本ほどこの30年間物価が変わらなかった国はないと思います。ちなみに30年前だと、断然日本の方が物価が高かったし、生活をするのにかかるお金もたくさん必要でした。私が日本にいた頃、80年代半ばから後半、映画館の入場料は1500円ほどだったと思います。今日本ではいくらですか?

一方、私がイタリアに来た1989年、地下鉄やバスのチケットの価格は700リラでした。ユーロで言うと0.35€、今は€2.00(270円)します。なので、当時から比べると約5.7倍。

イタリアの外食は高い、ということを時々日本から来た方に聞くことがありますが、確かにイタリアのレストランで食事をすると、結構な値段になります。

日本では吉野家の牛丼とか、ワンコインで食べれるところもありますが、イタリアではこう言ったお店はあまりありません。ちなみに今調べてみたところ、マクドナルドのビッグマックメニューは日本で600円、イタリアでは900円でした。1.5倍もイタリアの方が高いです。

イタリアでそれほど高くないけどそこそこ美味しいレストランで食事をしてワインも飲むと50€くらいすると思います。日本円で約6500円、日本で同じような食事をすると(イタリア料理ではなく日本の料理で)同じくらいかもう少し安いと思います。

この場合、日本では食事に行っても結構お酒を飲むので、お酒の値段の割合がかなり多いと思います。イタリアでは食事に行って、それほどたくさんのお酒を飲むことはありません。また、食事ではなく、飲みにいくときでもせいぜい一人でビール2本程度飲んで終わりです。

イタリアの場合は、レストランで食事をするということは、食事をしてそれで終わり、その後はあまりどこにも行きません。日本のように、まず食事に行って、それからまた1、2軒行く、と言うことはほとんどありません。と言うことで、イタリアでは食事に行くと6500円で終わりになります。

一方日本の場合、まず初めにどこかで食事をして、5000円で終わったとしても、そこから場所を変えて、スナックに行ったりカラオケに行ったり… そこからもう電車がないのでタクシーで帰ってまた結構なお金がかかる。一度出ても2万円近くかかることもありますが、イタリアでは、まずそんなことはありません。

ちなみに、イタリアでは飲酒運転は禁止、と言うのではなく、ある規定の量以上は飲んだらいけない、と言うことになっているので、それほど食事でたくさんお酒を飲まないイタリア人は大抵車に乗って食事に来ます。

で、いつも日本に帰って理解ができない日本のスナック、正直私は大嫌いで、なるべく行かないようにしているのですが、流れでそのまま連れていかれることがあります… 流石に学生の時のように飲め飲め、はないけれど、グラスが開くとすぐに誰かが注いでくれるので、どうしても自然にたくさん飲んでしまい、終わった頃にはかなりの量を飲んでいます。

イタリアで二日酔いになることはまずありませんが、日本だと3回行って2度くらいは二日酔いになるくらい、いつの間にか飲んでいます。

で、スナックですが、窓もなくとっても狭いところに押し込まれ、日本ではまだ禁煙していないところが多いので、狭い場所でタバコの煙が充満。そこに行く前にたくさん飲んでいるので飲んだとしてもせいぜい1、2杯、ボトルが切れるとボトルも入れることになります…

お店にいる女性の面白くもない話まで聞かないといけない… カラオケでは誰かが歌っても誰も聞いてもいないのに、終わりの頃になるとみんな拍手をする… 皆参加型のイタリアだったら、きっと昔の仲の良い友達が集まると、一人だけでなく、みんなで合唱になっていることでしょう。

とにかくこのスナック、非常にコスパが悪い、1万円も払うんだったら絶対に美味しいところに食事に行った方が良い!

話は少し脱線しましたが、このスナック本当に嫌いなので、ついつい出てしまいました。

生活費の違いを書く予定だったのですが、ついつい脱線してしまいました。と言うことで、今日はこの辺でやめてお来ます

つづく

Ciao !

最新情報をチェックしよう!