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イタリア人は時間にルーズか?

今回のテーマに関して、私の意見は、イタリア人はまあまあ時間を守る。と言うことです。

日本にいるときにはそれほどイタリアやスペインのことを知っていたわけでもなかったのに、ラテン系の国の人は時間にルーズ、と言うイメージがありました。しかし、イタリアに来てみて、それほどイタリア人がルーズだと思ったことはありません。

イタリアに来る前に1年間ロンドンに住んでいたのですが、ロンドンに住み始めて間がない頃、英語の学校にスペイン人と一緒に行っていた途中、学校が始まる時間までそれほどなかったので、信号が変わりそうになった時「走って渡ろう!」とそのスペイン人に言ったのですが、「スローリー、スローリー」と言って全く急ぐ様子なし、ペースを早めようとしません。ほとんどの日本人だったら一緒に走って横断歩道を渡っていたと思うので、こんな国民もいるんだ、と思ったことがありました。

それからミラノに住み始め、これまでイタリア人が時間にルーズだと思ったことはありません。ただ、私の住んでいるイタリア北部とイタリア南部とでは少し状況が変わるかもしれません…

例えば航空会社、アリタリアってなぜか結構遅れるイメージがあるのですが、2019年の初めの4カ月間は世界の中で一番時間通りだった航空会社なのだそうです。いくつかの検索で「遅れの少ない航空会社」を見てみましたが、どれをみてもアリタリアはかなり成績が良かったです。

それでも知り合いとの待ち合わせや仕事でのミーティングなど、5分から10分くらいの遅れは結構あります。まあ、それくらいは遅れたことにはしないでおきましょう。

日本人と約束していると、時間の5分前にはみんな来ているので、焦ることがあります。やっぱり日本人は時間をかなり厳守する国民ですね。

イタリアでは、誰かの家に夕食などで呼ばれたときには、逆にあまり時間前に行かないほうが良いと思います。5分から10分は遅れて行ったほうが親切な感じがします。というのが、時間通りに行きすぎると向こうがまだ準備をしていることもあるので、ちょっと遅れて行った方が、気遣いがあると言うことなのです。これはちょっと日本と違いますね。

しかし、明らかに時間通りではないこともいくつかあります。

電車の到着時間、これでも最近は以前よりだいぶよくなってきたのですが、長距離の新幹線などはまあわりと時間通りに来るのですが、出勤に使う様な近距離電車は、タイムリーに遅れます。日本人から考えるとなんで毎日こんなに遅れるんだろう。遅れるんだったら理由があるわけだから、その改善をできないにだろうか、と思うのですが、それでも遅れるんです。

展示会に出展者でも遅れて来る。展示会の初日は準備などもあるので、まあ結構時間通りに来ますが、2日目、3日目にもなるとかなり会場に来るのが遅くなります。一方日本人バイヤーは勤勉で、いつも展示会が始まって最初に見るヴィジターは大体日本人です。

最後に一番腹が立つこと!支払いが遅い、これは会社の体質にもよりますが、支払いはかなり遅れます。特に私たちのいる業界はちょっとこの辺にルーズな人が多いようで、結構待たされたり、中には支払いしてくれないことも時々あります。

日本のブランドの海外出展でのお手伝いをするときには、日本人はそう言ったことに慣れていないので、かなり支払いについて気を遣っていて、全て入金はしてもらっていますが、いざ、私のことになると、イタリアでは全体的に支払いが遅れるので、まあ、しょうがないと思うところもあり、結構遅れて支払われたり、入金がなかったりすることがあります。それでもまだ周りのイタリア人よりはきちんともらえている方だと思います。

あと、いくら支払日が来ていても、まず90%にはその日に入ってきません。イタリアでいう良いお客さんは「入金まだ無いようなので、お願いします」と言ったら支払ってくれるところ。普通のお客さんは、そこでなんか言い訳をつけられ、それから少し遅れて支払ってくれるところ、それ以外は何度も何度も電話しないといけないので、かなり時間の浪費と精神的ストレスがかかります。

ということで、ミラノに関して言えば、それほど時間にルーズな感じはない、と言えると思います。

国が違えば結構いろいろな人もいて、メキシコ人の知り合いがいるのですが、向こうは悪気がなくっても平気でかなり遅れるので、かなり大変でした。メキシコ人に関しても人によってはきちんと時間を守る人もいますが…

あとそんな話をアフリカン人にしてたら、パーティーなどの約束をしても1日ぐらい遅れて来る人もいる、と言われたときにばびっくり!

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