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ミラノに来たら地下鉄やバスも使って移動してみたら? (イタリア人は自販機を信じません)

  • 2020-10-21
  • 2021-05-03
  • Milano
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ミラノでの移動をタクシーではなく現地の交通手段、バス、トラム、地下鉄を使って見るのはどうでしょうか?もっと現地の生活がわかると思います。

Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリアの生の情報をブログで発信しています。

今回は2回に分けてミラノの公共交通機関を運営しているATM(Azienda Trasporti Milanesi)のチケットの買い方と、乗り方について紹介したいと思います。

今日はチケットの買い方です。去年、ミラノの公共交通機関の価格が1.50ユーロから2ユーロに値上がりしました。それに伴いルールも変わりました。調べてみると私が知らない新しいルールもあったので、私自身も勉強になりました。

チケットの値段の話が出ましたが、私がミラノに住み始めた頃、イタリアではまだリラという通貨が使われていて、その時の公共交通機関の料金は700リラでした。700リラは約0.35ユーロなので、実に当時から5.7倍も値上がりしました。私がイタリアに来た当時の物価はかなり安かったです。その時知り合いで、ミラノのワンルームのアパートを300万円くらいで買った人がいました。今だったら10倍近く値上がりしていると思います。

日本はといえば当時も今もほとんど物価は変わっていません。今でも良く覚えているのですが、私が88年に日本を出たときの日本での映画料金は1500円でした。他のものもそれほど値段は変わっていません。あまり良いことではないですね。

公共交通機関のチケット

それでまず公共交通機関のチケットのルールですが、ミラノ市内のルールについて話します。チケットの価格は2ユーロで、90分間は何度でも地下鉄、バス、トラムを乗り降りできます。以前は決められた時間内で、バス、トラムは何度も乗れたのですが、地下鉄はバス、トラムより先に乗った場合は1度しか乗れず、バス、トラムに乗った後に地下鉄は乗れませんでした。

バス、トラムの車内にはチケットにスタンプを押す機械があるので、乗ったらまずすぐにその機械にチケットを入れてスタンプを押してください。その後に地下鉄に乗る時にも改札にスタンプを押す機械があるのでそれを押さないといけません。その逆で、地下鉄が先の場合は、地下鉄でスタンプを押すを押すと、その後のバス、トラムではもうスタンプを押さなくても良いと思います。

罰金

日本では、バスに乗る前か後、必ずどこかでお金を払う仕組みになっていますが、イタリアの乗り方は、まず所定の場所でチケットを買って、それを持ってバスやトラムに乗り、車内にある機械でスタンプを押す、というルールになっているので、お金を払わないまま乗ろうと思えばいくらでも乗れます。その代わり、時々チケットの検査員が乗客がチケットを携帯し、決まったルールで乗っているかを調べます。その検査員に見つかった場合、かなりの罰金を取られることになります。チケットを売っているところが見つからなかったり、夜遅くてお店が閉まっていたりすることもあるので、あらかじめチケットを用意しておかなければいけません。

チケットの種類

チケットの種類はいくつかありますが、一番よく使うものだけ数種類紹介しておきます。

ビリエット・ウルバーノ、ビリエットだけでも通じます。 (biglietto urbano) アーバンチケット 2ユーロ

カルネ (carnet) 10回チケット 18ユーロ

ビリエット・ジョルナリエロ(Biglietto giornaliero)1日券 7ユーロ

ビリエット・ペル・トレジョルニ(Biglietto valido per 3 giorni)3日券 12ユーロ

チケットの買い方

チケットはあらかじめ買ってから乗り物に乗らないといけません。チケットはタバッキ、たばこ屋さんのことで、バール(カフェ)と一緒にやっているところも多く、お店の外に黒に白い「T」のマークがあるところで販売しています。それ以外では、街中の雑誌屋さん(キオスクのようなお店)、地下鉄の改札前の自動販売機もしくは雑誌屋さんにあります。

Tabacchi
Edicola 雑誌屋さん

イタリア語でのチケットの買い方は、いろいろな言い方がありますが、一番シンプルな言い方は、「ウン ビリエット、ペル ファヴォーレ」(un biglietto, per favore?) 直訳すると、一枚 チケット、プリーズです。「ペル ファヴォーレ」はプリーズなので、後につければ、お願いします。となります。これは何にでも使えるので、とても便利な単語です。

例えばチョコレートが欲しければ、「ウン チョッコラート、ペル ファヴォーレ」(un cioccolato, per favore)、

他は「ウン カルネ、ペル ファヴォーレ」、

「ウン ビリエット ジョルナリエロ、ペル ファヴォーレ」、

「ウン ビリエット ペル トレ ジョルニ、ペル ファヴォーレ」、になります。

イタリア人は自販機を信じません

自動販売機の使い方ですが、結構わかりにくいです。イタリアの機械は本当に使えません!

それで、笑い話があるのですが、以前知り合いの日本人三人に、イタリアでは自動販売機は壊れたり、チケットが出るのに時間がかかったり、使い方が面倒だったり、イタリア人は自動販売機があっても人が販売しているところでよくチケットを買う、と言う話をしていました。

その後、そのメンバーで地下鉄で中心地に出ようと、自動販売機でチケットを買おうと、一人がカードで購入しようとしたら、その機械はJCBカードは対応していなく、みんな小銭を持っていなかったので、10ユーロ札で買おうとしたら、「お釣りがない」ということだったので、それより金額の低い5ユーロ札で買おうとしたら、その5ユーロ札は新しくデザインが変わってまだ2、3ヶ月ほどの新札で、そのお札に自動販売機が対応しておらず、最終的に買えませんでした。

何やかんやで10分ほど経って、結局自動販売機でチケットを買えず、その前にある雑誌屋さんで購入することになりました。人も並んでいなかったので、ものの30秒で買えました。

そんなこともあってイタリア人は機械を信じてないのです。ただ、雑誌屋さんがお釣りをごまかす、ということもありますが… これがイタリアです。注意してください。笑

Ciao !

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